第二章 あやめ人形
主人公 左甚五郎
女房 綾
綾の父 神田の源太親方
飛騨の師匠 巨勢甚兵衛
その娘 尾花
上野寛永寺に奉納する龍の彫刻を時の将軍から依頼された左甚五郎。
しかしまだ無名の甚五郎には苦悩の日々。
そんな中 飛騨の師匠の家にある 雲龍秘録をヒントにしたら龍が彫れると苦悩する無名時代の甚五郎なのです。
そして甚五郎の出世の為に身を尽くす女房の綾と飛騨の師匠の娘 尾花の二人の女性の間で揺れ動く甚五郎。
そんなけなげな女性の支えがあったからこそ左甚五郎が名工と呼ばれる龍を彫り上げたのです。
名工 左甚五郎誕生の為に妻の座を尾花に譲った
女房 綾 への愛の証として 甚五郎は あやめ人形 を彫り上げます。
この甚五郎の愛に胸打たれます。
そして甚五郎は終生この あやめ人形 を大事にしたのです。
講談の噺が元です。
