Nykのコンサートの頃の晴れた日の昼下がり。
東京の住宅街を散策しました。
やはり、春って良いですね。
民家の庭先には色とりどりの花が咲き乱れていて、
心が和むのを感じました。
一際目を引いたのは、道路端にある
同じ幹からピンクと白の花が咲いている木です。
花びらが八重になって咲いている
その花がとても愛らしくて、
そこで足を止めて、しばし眺めて、
写真を撮ったりしていました。
そうこうしていると、すぐ目の前の民家から、
50歳前後と思われる人の良さそうな女性の方が、
声を掛けて来ました。
そして、「散り始めですが、
もし宜しかったら、枝をいくらか差し上げますよ。」
と、笑顔で言って下さいました。
花が咲き終わると剪定してしまうので、
通り掛かった方に差し上げているとのこと。
お言葉に甘えて頂くことにしました。
花の付き方が、どう見ても、
八重桜ではなさそうなので、
「この花は梅ですか?」と尋ねると、
桃の花だとのことでした。
接ぎ木をしたわけではないのだけれど、
同じ幹から2色の花が咲くのだと
教えてくれました。
そして、高枝切りバサミで良さそうな枝を
数本切って渡してくれました。
「わぁ、嬉しい。ありがとうございます。」
お礼を言うと、その女性の方は
嬉しそうにして戻って行かれました。
見知らぬ人に対して、親切な方もいるものだと感心し、
この世の中まだまだ捨てたもんじゃないな
と思ったちょっとした出来事でした。
あの後、花を楽しませてくれながらも
枝からは生命の息吹きを感じさせる
元気な葉っぱが出て来ました。
挿し木をしたら根付くかも知れませんが、
なかなか難しいでしょうね。
再び散策の続きです。
ピンクのハナミズキ
白いハナミズキ
ハナミズキって、
空を押し上げて咲いている感じがしますね。
励まされているような気持ちになります。
因みに桜の花は、地面に向かって咲く花です。
だから、桜の花は木の下に入って愛でるのが、
一番美しいのだそうです。
桜の下に入ると、
安心感やぬくもりが感じられる気がします。
民家の庭から道路に突き出した見事な八重桜。
八重桜は、今が盛りと咲き誇り、
道行く人の目を楽しませてくれていました。
そのお宅では、住人の方と来客者が、
桜の下でお花見をしているようで、
塀の内側からは、歓談する声が聞こえてきました。
平和でのどかな春の昼下がりでした。
『毎年桜が咲いて…、日本人で良かったな…(笑)
と、思います。』-Nyk
この記事を書きながら、
NykのコンサートでのMCの一コマを
思い出しました。
>Nyk、桜の花を愛でる心を持ったあなたは、
もうすっかり、日本人ですよ。
最後はやっぱりNykに辿り着きました(笑)
今日も最後までお付き合い頂き、
ありがとうございました。