カワウ(河鵜)の不思議 | koma3232のブログ

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カワウ(河鵜)の不思議


 羽拡げ
濡れた翼で
夏招く(カワウかな)
 (2015.05.04 神奈川県横浜市・大和市を挟んでの境川にて)
注)川を挟んで住所が横浜市側の「上飯田」と大和市側の「下和田」の2つに分かれている境川。その境川の横浜市側にある少し大きめの石の上でリラックスしている一羽のカワウ!でもリラックスしながらも翼を大きく広げて,そのままの態勢で長い時間動かないでいる。おそらくは,濡れた翼を乾かしているのだろう。その翼の広がりが夏の時間を招き入れているような感じに僕には思えた。翼の濡れは春の時,その濡れを乾かして夏の時を呼んでいる。ああカワウも春だけでは満足しない。カワウも人と同じく四季の彩が好きなのだ。カワウだけではなく生きているもの全てが時の彩を好むものだ。何もなく何も動かない世界は時の終わりだ。それはもうこの世ではない。それはあの世だ。それは生きている者たちには無縁な世界だ。

*カワウの姿態!


 

カワウ!
何て黒い鳥だろう。カラスとどっちが黒いかな?
何て考えていると大間違いだよ。
カワウもカラスも良く見れば,真っ黒じゃないよ。
特にカワウの肌をジックリと見てごらん。
何とも爽やかなエメラルドグリーンには見えないか?
僕にはその様に見える。

それにもまして,
繁殖期のカワウの衣装と化粧はさすがだ。
頭部を見よ!
腰部を見よ!
そこには鮮やかな白の繁殖羽が生じている。
また顔のお化粧も忘れてはいない。
目の下の露出部は赤く染めている。
下嘴付け根の黄色い露出部には,
黒が混ざったオリーブ色ではないか!

さて,
生物たちと云うものは,
生き残り戦略として,
必ず一つや二つの不思議はもっているものだ。

カワウの不思議は?
体長が80cm,翼長が35cm,体重が2.5kgもありながら,
潜水が得意で深い場所まで潜る。
そして上手に魚を捕えることが出来る能力!
僕たちが愛くるしいと思っているペンギンは,
羽を退化させることによって,
泳ぎを究極的に特化させる生き残り戦略を立てた。
これがペンギンの進化だ!

カワウはどうだろうか?
カワウは欲張りだ。
泳ぎも得意とし空を飛ぶこともできる。
ペンギンは鳥でありながら鳥でない生き方を選んだ。
カワウは全て鳥であることを選んだ。
でも,これって,
どちらが良くてどちらが悪いとは云えないことだ。
だって,
今現在でどちらも絶滅することなく生きている。
もしこれらの種が絶滅する可能性があるとたら,
それは人の所業によるものであろうか?

それにしても,
カワウの身体は優れて高性能の道具だ!
カワウは身一つの身体で,
水も!陸も!空も!自由自在に動き働くことが出来る!
だからこそカワウの身体にはメンテナンスがかかせない!
時間をかけての羽づくろいは,それはもう永久の時か?
翼を広げての羽の乾燥も半端じゃない!
カワウは時間をストップさせることが出来るのか?

人と云うものの身体は優れものに違いないが,
人は身体を特化させることはなく,
身体以外に道具を求めた。
だから他の生物に比して人の身体は柔だ。
人は深く潜るには酸素ボンベが必須だし,
人は空を飛ぶには飛行機やパラグライダーだし,
とにかく人は進歩を身体以外に求めた!
はてさて,どちらがお利口か?