突然の米騒動
最近、全国的に米不足が起こっていると聞きます。
今日茨城の近所の米が売っているような所を見てみたら、全く売っておりませんでした。
うちの市内で米不足が起こっているという情報は今の所ないのですが、恐らく茨城で買い、不足している地域に送ってしまったのだと思います。
7月に一度30kgのお米が現在いくらぐらいなのか、見てみたことがありました。
うちの近所では、30kgは13000-14000円ぐらいのものが多かったようです。品質も関係あります。
現在の米不足について、いろいろ調べてみましたが、一番大きな原因は先日大きな地震があり、南海トラフ地震が来る可能性があるということで、お盆の中、買い占めをした人が多かったせいだというのが有力です。
私の記憶では、1994年細川政権の時に、深刻な米不足になったことがありました。どうしてそんなことを覚えているかといえば、あの時、日本中のお米がなくなり、8割の日本人はタイ米を食べることになったからです。
結論としては、米不足は全く問題なく後2週間ぐらい我慢すれば、ほとんど解決するみたいです。お盆や台風で流通が止まってしまったのですが、それが順調に流れれば米不足が解消します。
うちは、あと1か月分もないような感じです。ただ9月20日頃新米ができます。
農村の稲作事情
うちの家には広い農地があります。60%ぐらいが田んぼ、10%ぐらいが畑、30%が空き地です。
稲作に関しては、20年ぐらい前まで父がやっていたのですが、農機が壊れたりいろいろ事情があり、他の人に頼むようになりました。2-3年前にずっと頼んでいた人が亡くなり、2年ぐらい前から新しい人に頼んでいます。その人は現在73歳ぐらいみたいです。(とすれば後5年ぐらいしかできないはず)
茨城で稲作を依頼するというのは、自分の農地を貸し、収穫の半分をもらい半分を渡すつまり五公五民をやっているようです。たぶん1銭も作業量は払っていないはずです。これはどこかで法律にひっかかります。ただし現在の日本では高齢化と農地のバラバラ化で法律を遵守していたら農作物が全く足りなくなるというのも現状です。
法律が追い付かないのです。田舎では空き家が増え2軒に1件が空き家という地域も多いです。台風で空き家の屋根とか飛んできて危ないです。その家の所有者も多くが貧困層なので直せないのです。屋根を直すのにたぶん100万円。家を解体するのにたぶん250万円かかります。
うちで収穫できるお米は、45袋×30kgぐらいです。なので毎年22袋ぐらい何もしないでもらえます。売る場合には、以前は1袋30㎏で13000円ぐらいだったようです。たぶん休耕地があるので、全部使えばもっと多く獲れます。たぶん川沿いとかは水害になりやすいので放棄しております。
5年後、農家は壊滅状態になるので、お米の値段は、1袋2万円を超えるのではないかと思っております。最終的には1袋3万円ぐらいになると思っています。それぐらい現在お米が安すぎるからです。基本的には小麦と同じ値段になると思います。
最近お米の味が落ちている問題
5月頃、一度この件を書いたことがあります。
お米というのは、山の麓のが美味しく、川の近くのがまずいそうなのです。うちのお米は半分ぐらいが超一級、半分がやや落ちるお米です。魚沼産よりも美味しいと言われています。ただしここ1-2年、昔のが100点とすれば、今のは70点ぐらいに味が落ちてしまいました。
この件を同じ農家に依頼している叔父に一度聞いたことがあります。
一番大きな理由は、例えば耕作人が8人の地主から耕作を頼まれたとします。昔はAさんの田んぼで作ったものは、Aさんに持っていくと几帳面にやっていたのですが、今の耕作人は8人の地主のお米を全部一緒にしてしまいそれを何も考えずに適当に振り分けてしまうそうなのです。
さらに美味しいお米が取れる場所はあります(水が美味しい所)。その場所のお米は耕作する人が自分で全部取ってしまいます。それをお寿司屋とかに高額で売るらしいのです。
それなら強く抗議をしたらという話になるかもしれません。ただ現在農業をする人が少なく、農家が立場が上なのだそうです。
40歳ぐらいの人で、専業農家を始める人はいないでしょうか?あと10年で本当に作り手がいなくなりそうです。
うちの近所にも47歳ぐらいで専業農家をしている人はいます。ただ農地が狭く、機械とかあまり持っていないので、小規模にやっているみたいです。高齢の母や父が手伝ってくれるという前提で、分かりませんが恐らく年収300万円ぐらいだと思われます。稲作も機械を揃えるのにたぶん500万円ぐらいかかるみたいなのです。