身近にいる宝くじの高額当選者 | 現在中国雑貨店長の運営ブログ

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身近な宝くじの高額当選者

 私は日本で1億円以上当選した人を知らないのですが、中国には2人います。(1人はよく通っていた食堂の主人でそれほど身近とはいえませんが)
 
 こういう話を書くと、中国での庶民の生活の様子が分かると思い書いております。
 
 1人は身内で、2010年頃、760万元(現在のレートで1億5千万円)当選しました。本人に年に数回会っているのでこれは本当の話です。ブログ内検索で「宝くじ」と検索していただくと過去に4回ぐらい記事を書いたことがあります。
 

 

 その人は、くじに当たって1年ぐらい働いていたのですが、子供ができたことなどがあり、その後辞めてしまい、その後約13年間ずっと働いておりません。大体4000万円で家を買って基本的にお金は全部使ってしまったみたいです。

 それでは、現在どうしているのかといえば、両親の年金とか、そういうお金で生活しているようです。

 

 ただ家を売れば買った金額とほぼ同じかもう少し多い最低4千万円は戻ってきます。彼女の両親は、小さい家を2軒持っているので、物理的には可能です。

 

低所得者向けの住宅

 そこでどうして両親が2軒家を持っているかといえば、2009年の時点で1軒だけだったのですが、実は中国では低所得者向けに、格安で住宅を販売するという制度があるのです。

 

 当時まだ宝くじに当たっていなかったために、両親が低所得者に該当したそうなのです。そもそも娘が金持ちだからと言って、親が低所得者なら親は低所得者に該当します。

 

 その低所得者向けの住宅のルールは、たぶん市によって違うと思うのですが、2010年当時、うちの市では、小さな家一軒は1000万円ぐらいでした(現在2Kのような小さい家は2000万円)。

 

 市場価格で1000万円の家を、低所得者には約300万円で販売するみたいな制度です。それは約5年間売却不可で、5年後になら売却できます。うちの市では現在小さい家は約2000万円ぐらいです。なのである意味、低所得者は総じて1700万円の儲けが出たとも言えます。

 

 このような低所得者に該当する人が、うちの市でどれぐらいいるのかといえば、大体ですが、5世帯に1世帯。つまり5分の1ぐらいになります。なので中国はそれほど生活に困っている人がいないといえば、いないのです。

 

 この低所得者向けの住宅以外に、立ち退きが非常に多いのです。立ち退きで、平均2500万円ぐらいもらえるそうです。日本の農村も昭和時代は、道路の建設でよく立ち退きがありました。

結婚と離婚と留置所

 2010年当時、まだ23歳だったので、結婚していなかったのですが、当時彼氏はいたそうです。ただ倦怠期になっていて仲が悪かったそうです。宝くじが当たったことを言って翌年結婚し(宝くじに当たった時車をプレゼントしていました)、2人の子供ができました。結婚式の時はお腹が大きかったです。
 
 ただ女性の方は、家事をしなくて、麻雀が好きで、たびたび深夜に帰宅してきたと聞いております。それで、殴られたりしていたそうです。
 
 2020年頃、男性の方が外に女性を作るようになったみたいです。そして2,3年前ぐらいに、離婚調停でかなり揉めていました。そこで女性側の従兄弟1人と父親が道で待ち伏せて、男性を襲ったそうです。それで3人全員結構怪我をしたそうなのですが。
 そこで従弟と父親、女性の3人は、約2週間留置所に送られました。14日間で帰ってこられたと聞いています。夫は正当防衛で行かなくてよかったそうです。

田舎の立ち退きで大金が入る

 その夫の方は、太湖の方に大きな家があったのですが、最近太湖の方で再開発が進み、ここ10年ぐらいでしばしば立ち退きの噂が立ちました。立ち退きに指定されると、大金が入るそうなのです。
 
 結局の所、大体1年前ぐらいにそれが実現したのだそうです。宝くじが当たった女性は、元夫は日本円で約2億円もらっていると言っています。
 
 私はこれは恐らく、妬みバイアスがかかっていて、そこまで多くもらっていなくて、実際は3000万円ぐらいなのではないかと思っております。
 
 ちなみに元夫の方は、離婚してすぐ他の女性と結婚してしまいました。相手側の女性は子供が2人いましたが、1人を連れてきたそうで、元夫側も2人の子のうち男の子を連れて言ったそうです。つまり元夫は、相手の連れ子と自分の子の2人います。
 

もう1人の高額当選者

 もう1人は、2006年頃当選したようです。その頃、毎日お昼ご飯を食べていた食堂が、急にオーナーが変わりました。当時は知りませんでしたが、後で聞いたら、食堂の主人は、宝くじで1000万元(今のレートで2億円)当選したのだそうです。
 
 2006年といえば、今から20年近く前の話です。その頃、物価は今の3分の1ぐらいだったので、今の物価に直せば6億円ぐらいになります。
 
 中国の宝くじは、確かに「高額当選者が出た」とネットニュースとかで聞きます。私はこれは、デマで宝くじ業者が庶民に宝くじを買わせようとしているのだと思っておりました。少なくても、最初に書いた女性の方が760万元当たったのは、正確な話です。