香港の中国雑貨店の調査レポート(5)香港島編 | 現在中国雑貨店長の運営ブログ

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香港の中国雑貨店の調査レポート(5)香港島編

 3日目は、午後4時までは香港島の海沿いの雑貨店を探索。午後6時から尖沙咀駅の雑貨店を探索というスケジュールを計画しました。
 
 最初の目的地は、地図の下の方に位置している銅鑼湾駅にあるタイムズスクウェアに上海灘があるということだったので、最初は銅鑼湾駅へ行き、そこから地下鉄に乗り、中環の雑貨店を4つぐらい見るという計画を立てました。
 

タイムズスクウェアの上海灘

 銅鑼湾駅のタイムズスクウェアは今回初めて来たのですが、20年ぐらい前に、隣のSOGOなら来たことがありました。
 
 タイムズスクウェアとは、このようなビルのことです。ブランドショップがたくさん入っています。
 
4階に上海灘があるという情報だったのですが、すでにラルフローレンに変わっていました。
 
1日目 中環の上海灘→移転
2日目 1881の上海灘→移転
3日目 タイムズスクウェアの上海灘→移転
 
 香港の上海灘は、全部撤退したのだと思われます。(上海灘とは香港を拠点とする最高級チャイナ服ブランドです)。
 
 このような情報は、ネット上にはありませんでしたが、きっとすでに全部撤退したのでしょう。ネットに最新情報を書いておかないと分からないので、書いておきます。
 
 元上海灘の隣には、ヴィヴィアンタムがありました。
 もうないということで、中環周辺の雑貨店、約4店をリストアップしていたので、中環駅に行くことにしました。

中環駅 KENKI

 最初目指したのは、KENKIというお店です。このお店も、チャイナ服のお店で、15年ぐらい前に一度来たことがありました。情報によると、中環駅の近くに1店、尖沙咀駅の近くに1店あるということなので、中環駅店を探してみました。
 
 駅から歩いて7分ぐらいという情報があったのですが、また見つかりません。
 
 よく探してみると、これも移転したようです。ネット上の店舗の写真をよく見てみましたが、下の写真の場所にあったようです。現在空き店舗ということは、撤退して数か月しか経っていないのでしょう。年末に撤退したのが濃厚です。
 これを探すのに、30分ロスしてしまったと思います。
 
 
 周辺をぐるぐると回っていたら、下のようなドン・キホーテと元気寿司、吉野家などがありました。この3つのショップは、香港に数店舗あるようでした。
 
 この辺は、山に登る小道が多いのですが、日本で言えば清水寺に行く途中みたいに、お土産屋さんがたくさんありました。
ビクトリアパークに行く道なのかもしれません。(香港に15回ぐらい来たことはありますが、行ったことはないです)
 
 
 生地屋もありました。

朱榮記

 ここは、KENKIの元店舗から、歩いて1-2分程度で非常に近いです。
ネットでお勧めの中国雑貨のお店を探して見つけました。ただ商品は大陸的な雑貨が多く、あまり好みではなかったので、5分見てお店を出ました。
 
 

Goods Of Desire

 このお店は、ハイセンスな中国雑貨店なのですが、香港に約4店舗ぐらいあるようです。
中環駅から徒歩10分ぐらいの所に、ハリウッドロードというところがあるみたいで、そこに店舗があると書いてありました。
 
 このお店に行く道は、坂道で結構疲れます。5分ぐらい上るかもしれません。冬でも香港は24度ぐらいあったので暑いです。
 
 ところがここも移転したみたいです。もとにした情報は、1,2年ぐらい前の情報なのですが、香港はお店の移り変わりが早すぎて、全く役に立ちません。ビルの管理人に確認もしてみましたが、なくなったと言っていました。下の写真で、上は2,3年前の様子。下は現在の工事中の様子。
 
 
 ただ実はここから歩いて5分ぐらいの所にも、同じGODというお店があったので、そちらに行くことにしました。
 
 
蒸籠に入っているのは、石鹸のようです。
ここには、吊るしのチャイナ服が売っていました。手前のは1,380元≒27,600円のようです。確かシルクではないと思いました。
 

年華時装

 KENKIが移転し、あと1つ雑貨店が探せなかったのですが、結構見たのでホテルに戻ることに。
 
 その帰り道に偶然、年華時装を見つけました。映画、花様年華の衣装を作ったお店です。13年ぐらい前に一度行ったことがあります。本日は本来ここに行く予定はありませんでした。
 
 ここはオーダーメイドのチャイナ服を作るお店です。1着あたり12-17万円ぐらい。平均14万円ぐらいするみたいです。たぶん生地代込みです。香港の物価は日本の2倍なので、日本で言えば7万円程度です。例えば日本でスーツ1着7万円でオーダーメイドをし、飯が食えるかといえば、ほとんどのお店が飯が食えません。
 
業者の目と、一般の人が見るのでは、見る所が違うと思うのですが、私はこのように考えました。
  • このおじいちゃん80歳ぐらいに見えるけど、一体あと何年できるのだろう?一緒にやっているお婆ちゃんは76歳ぐらいに見えるけど。うちの父もほぼ同じ年齢ですが、次の日、話したことの半分も覚えていません。
  • 若い人にやらせないのではなく、恐らく後継者がいないのだと思います。
  • このお爺ちゃんの弟子というぐらいなので、服を作っている人は55ー60歳ぐらいだと思われます。そうすると、さらに後何年できるのだろうと思ってしまいます。
  • また経営者も老人、服を作っているも中高年者、例え注文を取ったとしても、何着も作ることはできません。
  • このような後継者問題は、日本の着物業界でもよく見られる問題です。香港も日本と同じく、かなり高齢化しています。