近所の自閉症の子 | 現在中国雑貨店長の運営ブログ

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近所の自閉症の子

 前提として
  • 海外の庶民生活がどういう感じなのかという意図で書いております。
  • 基本的に私の普段接している30人ぐらいの人間関係のことしか書きません。(その家族を含めると100人ぐらいになる可能性がある)

家庭環境

 最初にこの子の家庭環境を書きます。
  • 両親は離婚して、ほぼ100%父方の祖母が育てています。話によると最初から結婚していないとか。
  • 父親は美容師をしていて、毎日夜10時に帰ってきます。他にアパートを借りているみたいです。
  • 祖母は祖父ととっくに離婚をしてしまっているようです。
  • (子にとっての父が住んでいるのは)ローンで買った自宅です。祖母と子が住んでいる家は借りた家のようです。
  • お母さんは貴州の出稼ぎ労働者だと言っていました。ある人は、化粧が濃く夜の商売をしているのではと言っていましたが。月に1度子供にあって1万円程度あげることもあるそうです。一応中国の子育ては年間70万円ぐらいかかります。
  • お父さんは再婚を考えていると思われます。それで一緒に住んでいなく子供のことを全く見ません。

自閉症の子

 自閉症と聞いても私はよく分からないのですが、自分の中では映画「レインマン」でダスティンホフマンが演じていた知的障碍者のイメージです。普段落ち着かなく、人の目を見なく会話が成立しない人です。でも実際は、たぶん症状は多様なのだと思います。
 
 私の普段の生活で接している約30人の中で、この自閉症の子が1人、あとダウン症の子が1人います。私は障害者施設に通っているわけではないので、普段の生活で30人いたら2人は知的障害児だと思っていただいて誤差はないと思います。重度か軽度かの違いはありますが。
 
 今回取り上げた男の子に関しては、現在小学校1年生(9月になったばかり)なのですが、どうも学校に家族が同伴し、つまり一緒に登校し、一緒に下校しなければならないそうです。これほど大変なことはないと思うのですが、どうでしょうか?
 重度になると他の学校に行かなければならないのですが、これは軽度の場合です。幼稚園の場合、重度でも通えます。
 
 中国ではこのようなケースが多く、うちのマンション内に幼稚園があるのですが、毎日お爺ちゃんが来て孫娘を1日中見ています。そうしないと他の子の邪魔などをするようなのです。
 下がその写真で中央がお爺ちゃんです。自閉症の女の子はたぶんお爺ちゃんの向こう側にいて写真では見えません。
 
 
 中国では病院もそうなのです。病院というところは、点滴などをする場所で、介護をする場所ではないのです。なのでおしっことかウンチとか、ご飯を食べさせる作業はやりません。家族が付き添いやらなければなりません。
 
 中国でも少子高齢化が加速しているのですが、中国の場合、こういう事情があるのでより深刻です。
 

この男の子の問題

 自閉症の症状と言っても私はあまり分からないのですが、ある部分は全く発達していなく、ある部分は発達が早いタイプがいるそうです。この子は、勉強と運動能力に関しては発達が早く算数とか非常にできるそうです。
 
 ただし他の子供とはよくトラブルを起こし、たぶん2週間に1度は喧嘩をし月に1度は誰かを殴り、祖母が学校に呼ばれておりました。時には相手の両親から怒鳴られたそうです。3週間前に小学校で誰かを殴り病院に行って相手に治療をしたとか話をしておりました。
 
 例えば友人の家に行ったとします。突然変な行動を起こし、友人のおもちゃを壊してしまったり、何かを捨ててしまったりします。例えば腕時計をゴミ箱に入れたり。細かい性格の子はここで大喧嘩になります。お婆ちゃんの話では、多動症+暴力的という特徴があるみたいです。
 
 どうしてそうなったのかは、先天性で脳に何か起こってしまったからだと思います。
 人に共感の能力がなく、ある分野で非常に優秀な人。いわゆる織田信長みたいな人で、大人になったらサイコパスと呼ばれる人のような気がします。他人の感情を理解する能力が非常に低いのです。
 
 最近お婆ちゃんから聞いた話では、キリスト教に改宗して子供と一緒に礼拝に行っているそうです。誰かに勧められたそうで、確かに何も知らない子供には、そうした社会のルールを教えてくれる場所は必要なのかもしれません。お婆ちゃんの話では少しよくなったと言っていますが。
 
 あと子供が非常に煩い時があり、そういう時に精神安定剤的なものを飲ませていると言っていました。それが結構高いらしいのです。例えば何錠で5000円ぐらいのものです。個人的に子供に薬を飲ませるのは止めた方がいいと思いますが、他人が言っても仕方がありません。
 
 結構習い事もしていて、少なくても武術と英語を習っていました。
 中国の習い事は意外に高額で、武術は年間10万円。英語は20万円ぐらいです。でも武術は4か月ぐらい前に先生に何かをいわれて行きたくなくなりそれ以来行ってないそうです。英語も同じく子供が先生が嫌いになり、最近行かなくなったと聞いています。
 
 また幼稚園の頃1時半ごろ下校し、障碍者向けの施設に通い少なくても2年間ぐらい授業を受けていたそうです。
 その費用は月に12万円ぐらいかかるみたいなのですが、お婆ちゃんは自分で払ったみたいなことを言っていたのですが、他の人はあれは国が全額負担していると言っていました。
 
 今年の夏休みには小学校前の補習ということで、約30万円で40日間塾に行っていたそうです。その人たちは、中間層の下ぐらいだと思うのですが。この時は息子と大喧嘩になったそうです。お婆ちゃんは「あの子が家にずっといたら大変だ」と言って行かせたようです。
 

他人の目

 子育ては、人によって負荷が全く違います。
 
 上に出てくるような子を持つ親もいれば、全く手がかからない人もいると思います。
 
 手がかかるという意味も、子供の頃は手がかからなくても、思春期に手がかかったとか、思春期まで手がかからなくて20歳以降手がかかったとかもあると思います。
 
 また手がかからない子を持った親は、このような自閉症の子供のことを全く理解できない可能性が高いと思います。
 
 どこかに行くと、落ち着かなくある時は物を壊し始めるそうです。言っても止めません。それはある意味100%運で教育とかとは全く別のものです。
 
 このような子を目にして怒鳴る人もいると思います。(お婆ちゃんも幼稚園ではよく相手の親に怒鳴られたそうです)。そういう場合、怒鳴られても気にしないというメンタルを持たなければやっていけません。
 
 ただこのような子供が18歳になり異常なことをすると、社会はもう許さなくなってしまうのですが。