2023年の中国の旧正月映画 | 現在中国雑貨店長の運営ブログ

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2023年の中国の旧正月映画

 1か月前は、10億人前後が新型コロナに感染するという大災害が起こった中国なのですが、1月22日から始まった旧正月では、もう無かったということになってしまいどこの映画館も満席でした。中国ではお正月期間のチケット代が高くなります。たぶん5割増しぐらいです。私が見たのはアバター2と满江红の2本です。

今年の旧正月映画の興行成績は歴代2位

 今年は大作が多かったと思います。中国の巨匠チャンイーモウの《满江红》、4年前に大ヒットを記録した続編《流浪地球2》、また旧正月前に公開されましたが《アバター2》もありました。
 
 下は中国のネットニュースの記事になります。
 今年の旧正月期間の映画館のチケットの売り上げは、67.58億元でした(1元=20円、約1300億円)。(旧正月の定義は分かりませんが、たぶん旧正月の1日から7日だと思います)
これは中国の歴代2位の成績でした。
 
 《满江红》の26億元(520億円)を筆頭に、2位は《流浪地球2》の21.64億元(420億円)、3位は《熊出没·伴我“熊芯”》、4位は《无名》5位は《深海》6位は《交换人生》と続きます。
 
 

映画 滿江紅

 今年2月の北京オリンピックの開会式の総合プロデューサーだったチャン・イーモウ監督の最新作です。
 私も見に行きました。何の話か全く知らず、いきなり見ました。話は結構複雑で、実は集中して見られない事情があり、6割ぐらいしか理解できておりません。
 
 当初20年前の英雄(ヒーロー)みたいな話かと思っていたのですが、8割ぐらいはお城の部屋の中で会話のやり取りをし、話が二転三転するという結構地味なストーリーです。時代劇なのですが1割部分がコメディです。結構たくさんの人が死にます。
 
 兵隊さんが2000人ぐらい出てくる場面が何度かあるのですが、時間にして延べ5分もないと思います。またその大勢の兵隊は、特に大きな動きをするわけではなく、広場に集まっているだけという感じです。これなら撮影は、それほど難しくないと思いました。

 2年前、中国で長津湖という朝鮮戦争での中国人の活躍を描いた有名な映画があったのですが、その主役級の易烊千玺という人がこの映画の主役です。現在22歳なので、現在地で若手一番手なのだと思います。口ひげを生やしているところは若い時の竹野内豊にそっくりでした。
 
 内容は、北方の金国に脅かされている宋国内の話です。

 最初の頃、どうも宋代の話らしいと分かりましたが、岳飛と秦檜の話と気づいたのは中盤頃でした。言葉使いが時代劇なので、結構難しい話だと思います。
 
 岳飛は、会話の中で登場しただけで実物としては登場しませんでした。秦檜は登場します。ただ多くの場合、宰相と呼ばれるので秦檜とは途中まで分からないのですが。

 岳飛と秦檜の話は、知っているでしょうか?北方から金国が攻めて来たとき、講和派と交戦派に分かれてしまい講和派が秦檜、抗戦派が岳飛でした。金国が攻めてきてから宋は散々にやられてしまっていたのですが、岳飛将軍が登場してから善戦していました。ところが秦檜は謀略を使い岳飛を投獄し殺してしまいます。その時に、書かれた詩が、滿江紅なのだそうです。学生の時に、この辺の話を読んだことがあるのですが、25年ぐらい前なので忘れてしまいました。
 
 中国ではずっと売国奴の象徴の秦檜という扱いだったのですが、確かこの30年ぐらいで秦檜擁護派も増えていると聞いたことがあります。

 個人的には、一時的に金が栄え金が衰えた後は、蒙古が興り元王朝になるため、歴史の大局に影響はしなかったと思いますが。
 

中国で日本の映画は

 中国では最近は国産の映画がほとんどで、外国映画は3割ぐらいしかありません。外国映画のほとんどはハリウッドなのですが、それでも日本映画はそれなりに上映されています。
 
 最近では、名探偵コナンとワンピースが上映されていました。見に行っていませんが。去年は、竜とそばかす、ドラえもん、花束みたいな恋をしたい、おくりびとなども上映されていました。
 私の知っている限り、去年韓国映画は一本も上映されていないと思います。他の国の外国映画は1年に多くて2本ぐらいです。
 

日本のアニメ映画の課題

 最近ワンピースや名探偵コナンなどが上映されていたのですが、声は日本語で、中国語字幕でした。
たぶん90%ぐらいの日本映画はそうです。それなので小学5年生ぐらいからしか日本のアニメ映画は理解できないと思います。小学1年生を映画に連れて言っても日本語を話しているので、意味が分かりません。
 
 アニメというと日本以外の国では通常2-12歳ぐらいが見るものです。日本の場合、2-12歳のマーケットは少ないとか大人の事情などがあり、ほとんどが大人向けになっております。
 中国人の2-10歳ぐらいは、字幕が理解できないために、日本語で話されている日本のアニメ映画を見ることができなくなっています。(確かドラえもんのスタンドバイミーは中国語だった気がします)