中国の宅配便の解説
この記事を書こうと思ったきっかけは、私は日本の宅配便は超高額だと思っています。私が普段使っているのは、80サイズが多くヤマト便が平均1300円ぐらいです。何年か前まで900円ぐらいだったと思います。
個人でお米30kgとか送ると、たぶん2800円ぐらいかかると思います。
ただ恐らく普段サラリーマンをしている忙しい人は知らないと思うのですが、メルカリとかヤフオクとかを利用するとかなり安くなります。(そのアプリを利用していないと利用できない)。普通に80サイズが600円で送れます。
普段あまり荷物を送らない人がたまに使うと「いつの間にかすごい高くなったな」と思うのですが、それはメルカリとかヤフオクとかAmazonとかで発送すると、通常の半額ぐらいで送れるので、その赤字額を個人客が補填しているという側面があります。
宅配便は、結構薄利なのだそうです。例えばヤマトはネコポスが足を大きく引っ張っていると聞いたことがあります。
中国の宅配便
現在中国の宅配業者は数が多いです。。
うち日本のように各家庭に届けてくれる会社は、基本的に2社のみです。順豊エクスプレスと郵便局のEMS便になります。
中国で最上級の宅配会社とされているのが順豊エクスプレスです。大体ヤマト運輸みたいな会社だと思ってください。
運賃
送料は年々安くなる傾向があります。一番多い価格帯は10ー12元です。日本円で1個送るのに約200円と考えていただいてほぼあっています。
ただ体積が大きい荷物になると、個人客の場合には、600円ぐらいかかることもあります。会社経営者の場合には、全国一律7元とかで何でも送れる場合が多いです。
7元とは150円ぐらいです。なので中国では物流のコストというのは、ほぼゼロに等しいと思います。150円というと、単純に箱代ぐらいのコストです。
日本では、会社は以前は全国一律500円と言われていました。ただストライキなどあったので現在恐らく高くなっていると思います。ちなみに私は全国一律500円はなかったです。20%引きを8年ぐらい使ったことはありました。それが最安値でした。
菜鸟驿站
それでは個人宅に配達しない他の会社はどうしているのかといえば各マンションの出口に荷物置き場があるのです。それを菜鳥と呼びます。
このシステムは6年ぐらい前に中国で確立しました。私は個人的にWINWINになる非常によいシステムだと思っております。私はプライバシーよりも再配達の面倒さの方が嫌です。若い人ならマンションの出口に何度行っても苦になりません。
これがどれぐらいの頻度であるかといえば大体日本のコンビニの数の半分ぐらいあると思っていただいていいと思います。
マンションの出口に必ず1つ。あとは1つの地区で1つはあります。
例えばうちのマンションは全部で3区あり3区全体の人口は5千ー8千人ぐらい住んでいます。その人口で1つの菜鳥があります。
菜鳥のシステム
菜鳥の営業時間は、朝9時から夜8時までです。
スマホに菜鳥のアプリがあります。荷物が到着するとスマホに通知が届き、例えば荷物に1-11とか番号が書かれるのです。
そして、自分で1番の棚に行き、1-11という荷物を自分で取って、帰り際にバーコードをスキャンをして持ち帰ってくるのです。
菜鳥には、2-3人常時誰かが働いています。誰もいなかったら盗難されてしまいます。
宅配便会社は入口までしか荷物を運びません。宅急便会社は数が多く主要なものでも6社ぐらいあります。それが大体午前11時から主に午後5時ぐらいまで、何度も来て荷物を置いていくのです。
それを菜鳥の従業員がラベルを貼り、棚に並べていくのです。
日本のように丁寧ではなく、投げられたり、蹴っ飛ばされたりしています。
紛失は、100件に1回ぐらいあると思います。中身が壊れたのはもっと多く、20件に1回ぐらいあります。
一応保証をしてくれます。
菜鳥がどうやって経営しているか知りませんが、以前聞いたのは、1件の荷物に付き10円ぐらいもらっていると聞いたことがあります。1日5千個だとして、5万円でしょうか。1個5円だったかもしれません。3年に一度ぐらい経営者が変わるので、恐らくそれほど儲からないのだと思います。
日本も、運送業全体の人材が不足していて、数年後本当に運ぶ人がいなくなってしまうそうです。
そうすると、日本も中国の菜鳥のシステムを取り入れたらよいと思うのです。
例えば、宅配便のブランドを区別し、自宅配達の荷物を運賃2000円ぐらいにし、菜鳥に置かれるのは800円ぐらいにします。
人口20万人以上の都市ならシステムは構築できます。ただし農村部は会館とかに置くしかなく老人は会館まで歩けないので、いろいろ大変なのですが。
日本は老人が極端に多いので、自宅に取りに来てくれて自宅に置いてもらう方向でやるしかないかもしれません。
ただそのシステムも配達員が全くいないという矛盾が生じてしまいます。