裁判所前で取材に応じる江歌さんの母親、江秋蓮(こう・しゅうれん)
(右から1人目、2022年1月10日撮影)
日本の大学に留学していた中国人女性、江歌(Jiang Ge)さんが2016年11月に東京のアパートの自室前で殺害された事件を巡り、江さんの母親が、当時江さんのルームメートだった劉暖曦(Liu Nuanxi)被告を自らの命を守るために江さんを犠牲にしたなどと訴えていた裁判で、山東省青島市城陽区人民法院(地裁に相当)は10日、劉被告に対し、経済的損失49万6千元(1元=約18円)と慰謝料20万元を江さんの母親に支払い、訴訟費用の全額を負担するよう命じる一審判決を下した。
江さんは事件当日、劉被告と一緒に帰宅したところを、待ち伏せていた劉被告の元交際相手に刃物で刺され、死亡した。
劉被告は当時、元交際相手に付きまとわれていた。
先に室内に入った劉被告が江さんを外に残したままドアを施錠。
江さんが危険にさらされることを認識しながらドアを開けず、江さんを助けようともしなかった。
元交際相手の男は17年12月、東京地方裁判所に懲役20年の判決を言い渡されている。
判決が言い渡された法廷
【 江 歌 事 件】( 江 歌 案 )
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日本留学の女性殺害事件
二審も遺族の賠償請求認める
青島市城陽区人民法院での一審判決後に取材に応じる江秋蓮さん(右)。
(2022年1月10日撮影、青島=新華社記者/王凱)
日本留学の女性殺害事件、二審も遺族の賠償請求認める
【新華社青島1月2日】
日本に留学していた中国人女性が2016年に殺害された事件を巡り、被害者の母親の江秋蓮(こう・しゅうれん)さんと被害者のルームメイトだった劉暖曦(りゅう・だんぎ、劉鑫から改名)の間で争われていた生存権に基づく損害賠償請求の控訴審について、山東省の青島市中級人民法院(地裁)は12月30日、劉の控訴を棄却し、劉に賠償を命じた一審判決を支持する判決を言い渡した。
2016年11月3日、江秋蓮さんの一人娘の江歌(こう・か)さんは、東京で劉暖曦の元交際相手の陳世峰(ちん・せいほう)に殺害された。
江さんは娘の殺害について、劉は直接の加害者ではないものの重大な過失があり、その過失と娘の死には直接の因果関係があるとして、劉に対し207万元(1元=約19円)余りの賠償を求める訴訟を青島市城陽区人民法院に起こした。
同法院は22年1月10日、劉に各種経済的損失49万6千元と慰謝料20万元の賠償を命じる判決を下したが、劉はそれを不服とし、一審判決の破棄と審議のやり直し、または江さんの訴えそのものの棄却を求め青島市中級人民法院に控訴した。
同法院は22年2月16日と11月22日に公開控訴審を開き、審理を行っていた。
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