中華人民共和国が1949年に成立した直後、ローマ教皇庁(バチカン)公使が中国共産党政権の早期崩壊を予測していたことが13日、分かった。
バチカンは国家承認せず、つながりのあった中華民国(台湾)との外交関係を維持し「中国唯一の政府」と見なした。
バチカン公文書館に保管されている52年の機密文書で判明した。
アントニオ・リベリ氏=1967年撮影(バチカンメディア提供・共同)
バチカンは現在、欧州で唯一台湾と外交関係を持ち、中国との国交はない。
バチカンが70年前に中国より台湾を優先するとの判断に至った背景が明らかになった。
文書は、駐中華民国の教皇公使として南京に派遣された大司教がバチカン幹部に宛てた報告書。
リベリ氏がローマ教皇庁(バチカン)幹部に宛てて送った1952年7月22日付の報告書。
「フォルモサ(台湾)との外交関係再開」についてと記載されている(バチカン公文書館提供・共同)
バチカン
バチカン市国とカトリックの総本山の総称である。
国家としてのバチカン市国(バチカンしこく、ラテン語: Status Civitatis Vaticanae、イタリア語: Stato della Città del Vaticano)
1929年に独立国家となったヨーロッパにある国家で、その領域はローマ市内にある。
国土面積は世界最小である。
ヴァチカンやバティカン、ヴァティカン、ヴァティカーノとも表記される。
「新聞を見ると『ローマ法王』と書いてあり、教会の文書には『ローマ教皇』と書いてあります。どちらが正しい表記ですか?」
このような質問が多く寄せられます。
簡単に説明します。
教会では「ローマ教皇」を使います。
以前はたしかに、日本のカトリック教会の中でも混用されていました。
そこで日本の司教団は、1981年2月のヨハネ・パウロ二世の来日を機会に、「ローマ教皇」に統一することにしました。
「教える」という字のほうが、教皇の職務をよく表わすからです。