[国立公園鉄道の探索]
東京湾岸の風景④
野島公園展望台
東京湾岸西南部・平潟湾の湾口にある陸繋島・野島には標高50mを超える山があります。
野島は、「金沢八景」の一つ「野島夕照 のじまのせきしょう」に選ばれた景勝地です。
著しく都市化が進んだこの一帯の中で、野島の山は公園として保全され、昔日の面影を偲ぶことができるのではないか、と思い訪ねてみました。
「金沢シーサイドライン」の野島公園駅(新杉田起点9.6km)で降りて野島公園に向かいます。
野島公園駅は、東京湾と平潟湾を結ぶ水路際にあります。
岸には多くの船着き場があります。
野島公園駅から10分程歩くと、野島公園の山道にさしかかります。
市街地を抜け、樹木に包まれた野島の山に入ると雰囲気ががらりと変わります。
野島の山にある展望台を目指して登っていきます。
「海抜約57m」とありますが、海面に近いところから登るので結構高いと感じられます。
山道のところどころで展望が開ける場所があります。
西側の景色も望まれました。
かつて、広々とした水面の彼方に鮮やかな夕映えが見えたところかと思います。
野島公園の展望台はパラボラアンテナのような恰好をしています。
独立峰となる野島公園の山上の展望台からは、埋立地の工場群の向こう側に緑に包まれた三浦半島の山々が望まれました。
人工島・八景島の方向を眺めてみます。
背後の東京湾は広大な水域と感じられました。
雲海から抜きんでた富士山も見えました。