[国立公園鉄道の探索]
美瑛白金の青い池
今やすっかり名所となった美瑛白金温泉に近くにある「青い池」は、元来人工的にできた水域です。
最近はその青みが変化しているように見えます。
案内板によれば、
十勝岳の火山泥流対策として美瑛川に建設された堰堤の上流側に水が溜まったものと解説されています。
つまり、頑丈な堰堤を造ったら、たまたま本流の脇に池が出来上がった、ということになります。
両岸の森林地帯まで達する堰堤が建設されたのは1989年、
その前年の1988年12月には十勝岳で噴火があり、その火山泥流対策として建設された、とのことです。
何故青く見えるのか、
案内板では次のように解説されています。
『上流の白金温泉地区で湧出している「白ひげの滝」などからアルミニウムを含んだ水が美瑛川の河川水と混じることによりコロイドが生成されます。太陽光が水中のコロイド粒子と衝突し、波長の短い青い光が散乱されるため青く見えるといわれています。』
池の青さは、季節的要因、時間的要因、さらには美瑛川の流況により変化するようです。
ここは、特に中国や韓国からやってくる人達には大変人気があるようで平日でも多くの探訪者で賑わっていました。
駐車場の端の方から狐殿が現れました。
「ちょっと立ち止まってもらえないだろうか」
と頼んだところこちらを向いてくれました。
やがて、秋の日を浴びて教科書通りのきつね色の輝きを漲らせながら
おもむろに森へ向かっていきました。