小海線 五月のピーク越え | 国立公園鉄道の探索 ~記憶に残る景勝区間~

国立公園鉄道の探索 ~記憶に残る景勝区間~

国立公園内を走る鉄道の紹介と風景の発見
車窓から眺めて「これはいい」と感じた風景の散策記

[国立公園鉄道の探索]

小海線 五月のピーク越え

 

 

 

 

 

五月の新緑の森の中、清里~野辺山間の小海線のピークに向かって進んで行きます。

 

 

 

急勾配が連続する区間ですが、現在の気動車はなかなか高速度で登っていきます。

 

 

 

 

 

 

 

八ヶ岳から流れてくる大門川を渡ります。

その支流の境川を越えると、甲州から信州へ、山梨県から長野県へ入ります。

 

 

 

小梅線のピーク、日本の鉄道最高地点(1375m)に差し掛かりました。

 

清里駅(標高1274.7m)から約3.5km野辺山側にあります。

この間約100m昇ってきたことになります。

 

 

 

 

鉄道最高地点は、太平洋側と日本海側への水の流れの境目・中央分水界とも重なります。

 

分水界が県境となっているところが多いのですが、ここは長野県に位置しています。

この手前の太平洋側の斜面を流れる境川が県境となっているからです。

小海線が走る八ヶ岳山麓の一角では、長野県側に寄って中央分水界が通っています。

 

因みに昨年は、鉄道最高地点の踏切り付近から撮影をして、近くの店で蕎麦を食べたのですが、その時この地が長野県の南牧村にあることに気付きました。

東隣の群馬県にも南牧村があり、そちらは「なんもくむら」と読みます。

それが頭の中にあったので、店の人に「長野県側にも、なんもく村があるんですね」といったら

「『みなみまき』というんです」と怒られることになりました。

 

 

 

鉄道最高地点を過ぎると緩やかな勾配で野辺山へと進んで行きます。

 

 

車窓から八ヶ岳方向を望みます。

この日は山上部は雲に覆われていました。

 

 

車窓南側に野辺山宇宙電波観測所の45mミリ波望遠鏡が見えると、もうすぐ野辺山駅に着きます。

 

 

 

 

このシーズン、小淵沢と野辺山の間を走る臨時列車も運行されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野辺山駅の施工基面高は1345.7m(標高は1345.67mと記されています)、

JR線内、そして日本の普通鉄道の駅として最高所にあります。