[国立公園鉄道の探索]
あずさ1号で茅野まで
中央本線の車窓からは、山梨県内や長野県内で美しい山々が望まれ、車窓展望には相応しい路線だと思います。
梅雨時にはそうした高峰は雲に覆われてしまいますが、その分車窓近くに映る風景がいつもより新鮮に感じるられることもあります。
過日、新宿から特急あずさ1号で長野県の茅野まで移動したとき、車窓から印象に残った風景を眺めてみたいと思います。
新宿駅7時00分発松本行の中央線特急あずさ1号、出発の15分程前に9番線に入線します。
この特急列車はしばしば利用しますが、1号車に乗ることが多くなっています。
車内に入ると、いつも落ち着いた気分になります。
まず、最初に、今まで見逃していた風景があることに気が付きました。
鳥沢~猿橋間、鉄道写真撮影地点として有名な「新桂川橋梁」 (全長513m 河床からの高さ45.4m )からの眺めです。
狭隘な渓谷地帯を進む、中央線・相模湖~大月間にあっては、大きく開けた谷合から背後の山々を望める、車窓風景としてもなかなか秀逸な展望地点です。
初狩~笹子間、初狩駅に近いところですが、リニア実験線が二つの沢越え区間で地上を通過する様子を眺めることができます。
谷を遡ると、幹線の風景とは思えない程の渓谷風景が現れる場面もあります。
勝沼~塩山間、南アルプスの峰々は厚い雲に覆われていました。
山梨と長野の県境付近からは、雲の合間に僅かに南アルプスの高峰が望まれる区間もありました。
茅野駅へ到着。上りのあずさ号が発信していきました。
茅野駅で降りて茅野を見渡せる峠までいってみました。
今まで乗ってきた中央本線が走る谷間を望みます。
梅雨時の雨雲に覆われて、八ヶ岳などの高い峰々は遠望できませんでしたが、峠を駆け抜ける風がなんとも良質なものと感じられました。