副業のアウトソーシングでは、稼働前に毎回、
模範音声を聞くことが義務付けられています。
これは指示通りにうまく着地された事例が音声として公開されているのですが、
言葉遣い特に敬語などで、国語のプロとしてははてなも少なくありません。
例えば、「弊社のお電話番号」と言ったり、「御社の住所」と言ったり。
これは逆ですね。
「ら抜き言葉」も、話し言葉としては許容されつつありますが、
やはり営業する側では、気を付けるべきだと思います。
「とんでもございません」も「私は」遣いませんし、
たまに「とんでもないことです(とんでもないです)」などという言葉を聞くと
嬉しくなると同時に、架電先の企業そのものにも信頼が芽生えます。
念のために説明しておくと、「とんでもない」はこれで一つの慣用句なので、
そこは変化させてはいけない、敬体にするなら「です」という丁寧語をつけるべきなんです。
最近では許容の範囲とされているようですが、誤用とする人も少なくないです。
言葉は変化するものであり、過渡期に揺らぎはあるものですが、
それでも「誤用である」とする人がいる以上は、避けるに越したことはありません。
実際、私が顧客側の場合「ら抜き言葉」や「とんでもございません」を遣ったり、
「〇〇さん(呼び出した相手)はいらっしゃいません」などと社内の人間に外部に対して尊敬表現を遣ったりした時点で、「この企業は信頼できない」と断定します。
お伊勢丹などなら、確実にクレームものです
もちろん、方言の場合は別問題ですので、そこに突っ込みは無用です。
さて、この音声の中でずっと違和感を抱いていた言葉がありました。
それは「なるほど」という言葉です。
営業をかけたい相手に対して、相槌として「なるほど」と言う。
聞いていて何かしっくりしないものがありました。
なんとなく、上から目線と言うか、偉そうに聞こえてしまうのです。
特に、この模範音声は女性の声が多く、
それも年配の落ち着いた声でなく、いわゆるアニメ声と言われる、
若い女性の鼻にかかった甘えるような声での「なるほど」は、
ビジネスシーンにはふさわしくないように思っていました。
私が、ベタベタしたアニメ声が苦手なせいもありますが💦
ところが、某サイトである意見を見かけ、やはり私の違和感は間違っていなかったと膝を打ったのでした。
同僚や友人、親しい上司などに対してなら問題ないでしょうが、
やはりまだ打ち解けていない人、特に初対面の客先などには、
遣うのを控えた方がいいようです。
敬語は、親疎を表す役割もありますので、相手との距離感を測って使うものです。
もちろん、正しく使うには敬語の基礎知識がなければならないことは、
言うまでもありません。
私が理事を務める「社団法人日本Webライティング協会」授与の資格。お勧めです。
それからWOHASをより多くの方に知っていただきたいと思っております。
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