週末は暖かかったのに、今日はもう冬と実感する寒さでしたね。
こんな日は、湯豆腐が恋しくなるものです。
ウォーキングの途中で、美味しい絹ごし豆腐を仕入れ、今夜は1人湯豆腐です(^_^)v

私が住む街は、昔綺麗な地下水があったのでしょうか、美味しいお豆腐屋さんが多いです。
麻婆豆腐など、濃い味を絡めてしまう料理ならともかく、
湯豆腐や冷奴といった、素材の味を活かす豆腐料理は、やはりスーパーのお豆腐では物足りないですね。

我が家がいつも購入しているお豆腐は、近所の住宅街の中にあるお店です。
ご夫婦2人で営む小さなお店ですが、豆の味が濃いしっかりした美味しいお豆腐を作っています。
娘もここのお豆腐が大好きで、大阪に行ってからも帰省するたびに
｢桑原豆腐屋さんのお豆腐が食べたい｣とリクエストされたものでした。

こちらのご夫婦の息子さんは、うちの娘の大学の先輩(学部まで同じ)だそうです。
手前味噌ですが、全国の中でも難関と言われるところです。
もちろん、ご両親から直接伺ったわけではありません。
ご近所ですので、噂も耳に入ってきますので。

一流大学を卒業し、おそらく名のある企業に勤めているだろう息子さんはご両親のあとを継ぐことはないでしょう。
ご夫婦とも、それをわかっていらっしゃると思います。ご自分たちだけの代で店は終わりだと。
それはそれで素晴らしい親のあり方、子育ての図式だと思うのです。
親は親、子どもには子どもの人生があり、自分の能力が活かせる、努力が報われる道を歩めばよいと考えていらっしゃるのではないでしょうか？
この店のファンとしては残念な限りですが。

豆腐作りは決して楽な仕事ではありません。
昔、｢豆腐屋の四季｣というTVドラマがありました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B1%86%E8%85%90%E5%B1%8B%E3%81%AE%E5%9B%9B%E5%AD%A3
もう少し新しいところではHNKの朝のテレビ小説｢ふたりっ子｣の舞台もお豆腐屋さんでした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B5%E3%81%9F%E3%82%8A%E3%81%A3%E5%AD%90
朝早い、いつでも冷たい水を扱わなければならない、1つ当たり100円程度の薄利多売、
大きな利益、発展は見込めない職種です。

それでも、美味しいお豆腐を作ることに全力を尽くし、
子どもの教育には惜しみない力を注ぎ一流の大学を卒業させ、
きっとこのご夫婦はご自身の仕事、人生に誇りをもっていらっしゃるのではないでしょうか？

お豆腐を買いに行くといつも水の中から綺麗なものを選んで掬ってくださる女将さんの、
真っ赤な手を、この上ないほど美しいものと思い、心から尊敬しています。
これからも桑原豆腐屋さんの美味しいお豆腐を食べ続けたいですね。

それからWOHASをより多くの方に知っていただきたいと思っております。
WOHASの名の下へ、みんな集まれ！を合言葉に。

国語の先生のブログでした。
http://www.kokugonosensei.com/

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