入試直前期ということで記述系のお話。
記述・作文に関することをあれこれ書いています。
記述系でありがちなのが、主語の抜けた文章を書くこと。
非常に多い。
実はこれで意味不明の文章になることが少なくありません。
日本語が厄介なのは、主語・述語がなくても文意が通じてしまう。
(だから皆さん古文で難儀するんですけど)
主語を意識してください。
それと同時に、一つの文に対して主語は一つがベストです。
主語が二つ以上入ってくるような文になってきた場合、できるだけ切りに行った方がいい 。
たとえばこんなのです。
私の友人が小説の舞台になった離島に住んでいると言うとあんな電気も水道も無いところにと言ってくることがあるが、小説の主人公が自らその形態で住んでいただけで電気も水道もあるよと言っていた。
読み辛くないです?
意味不明の文になりやすい。
言っている人が複数いる。
私の友人が小説の舞台になった離島に住んでいると言うとあんな電気も水道も無いところにと(他の人が)言ってくることがあるが、小説の主人公が自らその形態で住んでいただけで電気も水道もあるよと言っていた。
だれが言うのか明確にしましょう。
鍵括弧「」も欲しいですね。
たとえばこんな感じに。
私の友人が「小説の舞台になった離島に住んでいると言うと『あんな電気も水道も無いところに』と言ってくる人がいるが、小説の主人公が自らその形態で住んでいただけで電気も水道もあるよ」と言っていた。
主語も最後にしましょう。
「小説の舞台になった離島に住んでいると言うと『あんな電気も水道も無いところに』と言ってくる人がいるが、小説の主人公が自らその形態で住んでいただけで電気も水道もあるよ」と私の友人が言っていた。
最終的にこうですか。
「小説の舞台になった離島に住んでいると言うと『あんな電気も水道も無いところに』と言ってくる人がいるが、小説の主人公が自らその形態で住んでいただけで電気も水道もあるよ」と私の友人が言っていた。
最初と比べてかなり違うのでは?
作文は特に「私は」を書き出しにしてしまいがちです。
最後に持ってくると、読みやすくなることが多いです。
ご参考までに。
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