明日は、記事更新お休みです。
次回更新は、明後日の月曜日となります。
ご了承ねがます。
さて、昨日の続きをば。
解答欄を埋める=点数が高くなる
これが、ほんとうに、イコールでつながるのか?
というものを切り口に、いくばくか、お話をしました。
そして、それがよろしゅうないことにつながること、
ままあるので、知識学習を大事に、ということなんですが…。。。
さて、解答欄をうめようとすることが、なぜ、よろしゅうないことにつながるのか
まず、これは、国語の解き方に起因する部分があります。
国語、基本的には、4択の記号問題です。
そのために、適当に選んでも、25%の確率で、
あたることが、あります。
この「適当」という言葉が、大人、というか、指導者と生徒さんだと、認識が異なること、しばしば。
ランダムでえらぶ、というものも、適当なんですが…。
指導者が言う、適当な解き方、というものを、
お子様は、ふつうに解いている、ちゃんとやっている、という認識をもつこと、しばしば。
段階を踏んで考えましょう。
① 本文問題読まず、記号を選ぶ。
(仮に、どちらかを読んだとしても、もう片方読んでないならば、同じことでしょうから、それも含めます)
② 傍線がある周りの本文だけを読み、そして、問題を読んで解く。
③ 本文を読み、問題を解くときに、傍線の周りなど読まず、記憶だけで解く。
④ 本文を読み、問題を読み、傍線のまわりを見るも、その範囲が傍線の前後合わせて2行程度。
*傍線も併せて、傍線が1行だけだとして、計3行だけ、ということです。
⑤ 本文を読み、問題を読み、傍線のまわりを見るも、その範囲が傍線の前後合わせて5行程度。
あるいは、傍線の前後いずれかのみで、5行程度。
⑥ 本文を読み、問題を読み、傍線のまわりを見るときに、答えがありそうな、あるいは、ヒントがありそうな場所を探そうとして読み、その範囲が計10行程度はある。
極めて大雑把に、作業工程というか、
具体的な「行動」になるべく注目して書いています。
⑥のみ、「思考」に類するものを、わざわざ触れていますが、
それ以外は、基本的には、そこまでの「思考」は、していない、という前提とします。
「読む」という観点のみを引っ張ってきました。
さて、「適当な解き方」とは、上記のどこまでか?
私としては、⑥以外は全部、となるのですが、
お子様にとっては、「①と②だけが適当」と、お思いのケース、多々…。
さて、ようやっと、本題!
テスト時間において、知識問題の事前学習がおろそかになって、
文章題を解く時間が、短くなった場合、
お子様の解き方にどのような影響があるのか?
はい、上記の①から⑥の部分に、影響があります。
普段ならば、⑤ないし⑥くらいまでやっているお子様でも、
時間がないと、③、④と。
つまり、
文章題の解く時間が減った影響が、
問題を解くときに、傍線のまわりを読む範囲に出てきて、
その読んだ範囲で、答えをとにかくだそうとする
という結果になります。
また、上記の「適当」という言葉の受け取り方で確認しましたが、
お子様にとっては、前後1行ずつ読むだけでも、
「ちゃんと解いているよ!!」
という感想を持ちやすく、
そのやり方がよろしゅうない、ということに、気づきません。
これは、解答欄をすべて埋めようとする意識がベースにあることで、
起きる現象となっています。
…これの良し悪し、ええ、「良し」の部分があるから、
お子様の誤解をより強固にしやすい部分があります。
手近なテストを開いて、
各問題の解答根拠がどこなのか、
傍線部分からの距離、計測してましょう。
4年生、あるいは、5年生前期くらいは、
わりと、まだ傍線部分の近くにあるために、
その、指導者判断の「適当」なやり方でも、
正解してしまうこと、わりとあります。
塾のテスト傾向、あるいは、文章ジャンルにも関わってきますが。
良し悪しの「悪し」の部分としては、
当然ながら、その範囲でないものが根拠の解き、
解けない、というものですになります。
お子様がいつの時点から、知識に時間をかけてしまっているのか、
あるいは、狭い範囲で答えを出すのに慣れてしまったのか、
それにもよりますが、
学年が上がることで、その解き方では、正解に至らないケースが、確実に増えてきます。
と、以上でしょうか…??
解答欄をすべてうめようとする
↓
文章題で問題を解くときに、一問一問の時間が短くなってしまう
↓
それでも、お子様主観で「適当でない」やり方をしようとして、前後1行くらいしか読まずに、答えを出す
↓
学年が、時期が受験に近づいたテストを受けるときに、解答根拠を読まずに解くことで、不正解が積みあがっていく
…となります。。。
さて、改めて、昨日の記事の結論を。
国語のテスト前の、漢字・知識学習が、どう役に立つのか、結論として、
文章題の点数が高くなる
というものを挙げます。
理由、お分かりですね?
問題を解くときに、読む範囲が狭くなり、正解の選択肢を選びづらくなる。
ということに尽きます。
また、解答欄をすべて埋めようとする思考が、このやり方を後押します。
「全部まんべんなく、うっすら程度しか読まずに解く」
くらいならば、数問は捨てる、つまり、
「記述抜き出しならば空欄、あるいは、選択問題ならば最後の1,2問くらいは、ほんとに適当に記号を書く」
くらいの方が、前者よりも、後者の方が、点数が高くなります。
…低学年教材とかで、繰り返しますが、解答根拠が近い、とかならば、
それでうまくいっちゃいますけれど、ね…。
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…一番いいのは、文章題の問題に、一問一問きちんと時間をとれること、なんてことは、重々承知なんですが…。。。
知識学習を確保して、テスト時にその問題を解く時間の短縮
という発想よりも、
文章を早く読む
問題を解くときに(時間的な意味で、読む範囲の話でなく)早く解く
という発想に至ると、さらに悪化する結果になるかもしれないこと、
最後に添えておきます。
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