地域包括支援センターの訪問について | 特定非営利活動法人 国分寺市手をつなぐ親の会のブログ

特定非営利活動法人 国分寺市手をつなぐ親の会のブログ

東京都国分寺市に住む、主に知的障害のある人の親たちが、昭和38年に創設しました。
会での活動の内容やご報告を書いています。
なお、知的障害には、ダウン症・自閉症・重症心身障害などの障害も含まれます。

 

皆さん「地域包括支援センター」をご存知ですか?「地域包括支援センター」は主に65歳以上の高齢者のための地域の相談窓口です。そのため「うちの子どもはまだ65歳にならないし、そんなところに見学に行く必要はないのでは・・・」と思われるかもしれません。

成人部会では「子ども中心の生活が続いたので住んでいる地域の人とのつながりがない」「今は自分と子どもだけの生活で自分に何かあった時に不安」といった話がでます。緊急時に子どもはショートステイに預けたとしても、自分のことをどうしたらよいかわからないといった話も聞かれました。そんな時の心強い味方が「地域包括支援センター」です。

一方、私たちの子どもも65歳になったら介護保険制度を利用します。しかし認知症の方と知的障害のある人の必要な支援は必ずしも同じではありませんので、介護保険の事業所の職員の方々に知的障害のある人のことをもっと理解していただけるように働きかけていくことも必要でしょう。

国では『わが事、丸ごと地域共生社会の実現』というスローガンを掲げています。これは高齢者、障害者、子どもなどを含む全ての人が、支え手側と受け手側に分かれるのではなく(丸ごと)、地域のあらゆる人々が役割を持ち(わが事)、福祉などの公的サービスと共同して助け合いながら暮らすことができる仕組みを作ることを目指しています。このような流れもあり、親の会では身近にある「地域包括支援センター」に訪問し交流を進めてきたいと思っています。子どものため、何より自分のためにも是非ご一緒しましょう。

監事 阿部由美

 

(注)この記事は1月31日発行の「国分寺市手をつなぐ親の会だより」に掲載されました。