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こんばんは~。
今日は最近読んだ春日武彦先生の、『自己愛な人たち』という本の内容を採り上げながら書いていきます。
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私は「自己愛」と聞くと、傲慢さやふてぶてしさ、思い上がり、自惚れ、自己中心的などの傾向の強い人をイメージしていました。
ところがこの本を読むと、前半に、ちょっとした自己顕示欲など誰もが心の中に持っているようなものが採り上げられています。
心の健康を維持するためには、自尊心をしっかり持っていることが大切だと思いますが、確かに自尊心を持つためには適度な「自己愛」が必要ですよね。
なるほど、善か悪かで分けるのではなく、適度なバランスが大切なんだと改めて認識させられました。
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本の後半では、「自己愛」が肥大した人の事例がどんどん出てきます。
いつも敵を作り、賛美者を求めながら周囲の人達を巻き込んでいくという典型的な状況が描かれていて、とても興味深く読むと同時に周囲にいる人達の大変さがよく理解できました。
また、自分の中の「自己愛」ははたしてどうなっているのであろうかと、自己点検しながら読むことができました。
春日先生の本を読むと、いつでも自己点検や自己洞察が進みます。
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さて、「自己愛」という言葉から私が連想させられることをここで書きたいと思います。
実は、「余計なことは書かないでおこう」とか「触らぬ神に・・・」という思いから、書こうかどうか迷ったのですが、私は心の専門家を目指しているので、やっぱり自分の心の中にあるものは開示していこうと思いました。
なので、書きます。(それ程大したことではないです。)
こちらは東海地区ですが、3車線以上の道路が多いです。
車で走っていると毎日のように出会うのが、ウィンカーを出さずに幅寄せをしてくる車です。
車線変更をしようとしているのでしょうが、こちらが横を走っていても、お構いなしに幅を寄せてきます。
こういった車はすごく多いです。
私はウィンカーを出して合図をしてきた車には、「どうぞ!」と相手が入りやすいようにスペースを空けますが、合図なしで幅寄せをしてきた車については基本的に無視(笑)します。
そういう車は、たとえ私の後ろにスペースが空いていても、強引に私の前に入ろうとしてきます。
そんなとき私は、その車の動きを無視しながら(性格悪い? 笑)、何故この人はウィンカーを出さないのだろうかと考えたりします。
人にお願いをするとか頭を下げるということができない人なのか?(幼児性?)
自分は最優先されるべき特別な存在なので、他の人は自分のために道を開けるべきだと思っているのだろうか?
あるいは、自分の欠乏感や空虚感や自信のなさを埋め合わせるために、他人を従わせようとしているのだろうか?
私はそういった人達からは、強い「自己愛」を感じます。
そしてまた、そういった人達に対してやり過ごさずに反応してしまう自分自身についてもしっかり向き合っていかなくてはと思いました。
私は昔から、強引に人を従わせようとする人が嫌いで、不良に絡まれている友達を助けに行ったり、いじめられている人の側についたり、時にはもっと恐いところに挑んでいったりということが多かったです。
※本当は強くないのですが、強いふりをしていました。(笑)
自分の中の何が一体そうさせてきたのかを、ここでしっかり見つめます。
もちろん助けたいという気持ちが大きかったのですが、その他にも強引に人を従わせようとする人に対しての嫌悪感や、おそらく「自己愛」も作用していたと思います。
ここでこの内容を書いていることについても、私の中の「自己愛」が作用しているのかもしれません。
どんなクライエントに対しても、中立性を保ちながらも寄り添っていけるように準備をしておかなければと思いました。
※もちろん自分の対応できる範囲を超えた方については、精神科医さんなどを紹介します。
今日も、ありがとうございます!
皆さまが、笑顔いっぱいでありますように!
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