こんばんは~。
今日は、カウンセラーとクライエントの関係の中でも大切な基本の部分である「無条件に安全な人間関係」について書いていきます。
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それでは、「無条件に安全な人間関係」とは、どのような関係のことをいうのでしょうか?
『評価もなければ、解釈されることもない。
問い詰められることもなく、カウンセラー自身の個人的な反応もない。
そのことが絶対的に信頼できるからこそ来談者は、この人との関係のなかではすべての防衛を徐々に取り去っても大丈夫だ、「わたしは本当の自分でいて良いんだ、偽りもフリもなく」と感じられるのです。』
(『やさしいカウンセリング講義』古宮昇先生 著より引用)
これを、カウンセラー側の立場でいうと
★ 良い・悪いといった評価をしない
★ 自分の価値観で解釈しない
★ クライエントを問い詰めない
★ 好き・嫌いなど個人的な反応をしない
などを守る必要があるということです。
できれば、そういったことが自然に”純粋”にできる人間でありたいところです。
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次に、「無条件に安全な人間関係」が、人の心にどのように作用するかが説明されている部分を引用します。
『わたしたちは、「この人だったら安全で何を話しても良いし、何を表現してもよく聴いてわかってくれる」と感じると、自分のカラを少しずつ脱いで、より自由に、より楽に、より自分らしくなっていけます。
そんな人間関係においては話す内容が自然に自由に湧いてきて、それとともに、こころの固まっていた部分に動きが生じます。
その動きのなかで、過去の悲しみきれていない悲しみ、怒りきれていない怒り、流しきれていない涙などが湧いてくることもあるでしょう。』
(『やさしいカウンセリング講義』古宮昇先生 著より引用)
これですね。
「この人だったら安全で何を話しても良いし、何を表現してもよく聴いてわかってくれる」
そう感じてもらえる人間でありたいです。
これが、カウンセリングの場面だけではなく、日常生活においてもそう感じてもらえるようになると、更に素晴らしいことになりますよね。
きっと、自分の周りに笑顔をたくさん増やせるようになると思います
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そして、こころの固まっていた部分が動き、湧いてきた悲しみ・怒り・涙などは、どのように消していけばいいのでしょうか?
『感情は、わたしたちを突き動かしている原動力、エネルギーです。
愛情、喜び、怒り、悲しみなどさまざまな感情がありますが、その存在目的は、ただ一つ、「感じてもらう」ということだけです。
悲しみというエネルギーなら、その人の心とからだの全体で悲しみを感じてもらいたいのです。
悲しみを全身で感じきったとき、そのエネルギーは解放されて、安らかに消えてゆくことができるのです。』
(『やさしいカウンセリング講義』古宮昇先生 著より引用)
感じきられることなく中途半端にとどまっている未解決の感情を、全身で感じきってもらう
それによって、その感情が、関連する心の葛藤を含めて消えてゆくように援助する
具体的な手法については、各心理療法ごとに違いはありますが、この基本的なメカニズムは、幅広く共通するものではないかと思います。
大切なのは、それまで抑えつけられたりしてきた経験を、クライエントが無理のない範囲で、ありありと経験することだと思います。
今日も、ありがとうございます!
皆さまの明日が、仕事の疲れを癒せるような一日となりますように!
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