「いま-ここ」中心のセラピー (『気づきのセラピー はじめてのゲシュタルト療法』で学ぶ①) | あがり症・パニック症・対人恐怖は「あるがまま」で克服できる!

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こんばんは~。


今日は、カウンセリングに用いる心理療法の一つであるゲシュタルト療法について、勉強しています。


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他の心理療法では、クライアントの症状は、過去の問題に原因があると考えることも多いのですが


ゲシュタルト療法では、クライアントの本当の問題は、昔あった問題を

「いま-ここ」に引き続き持ち続けていることに原因があると考えています。


クライアントの過去に焦点を当てる必要は無いということです。


それについての説明を引用します。



『その意味は、クライアントが私(カウンセラー、治療者)の前に

「いま-ここ」にいるからです。


クライアントが自分の問題について話している時の仕草、態度、表情、声のトーン、動作、治療者とのコミュニケーションの取り方、これらはすべて「いま-ここ」で起きていることです。


現時点で起きていることに注意を払い、観察すればクライアントのすべての問題が表れているからです。』

(『気づきのセラピー はじめてのゲシュタルト療法』百武正嗣先生著より引用)



確かにその通りですね。


それでは、ゲシュタルト療法では、何を目指しているのでしょうか?



『ゲシュタルト療法が目指しているのは、クライアント自身が自分を

《経験する》のをサポートすることです。

その意味でパールズは「言葉や解釈のセラピーではなく、経験的なセラピーである」と述べています。


クライアントが自分の過去の記憶にある問題やトラウマをただ過去の出来事として話すだけでは無駄であると指摘し、それらを「いま-ここ」で再体験するように勧めるのです。』

(『気づきのセラピー はじめてのゲシュタルト療法』百武正嗣先生著より引用)



「いま-ここ」で再体験してもらう


そして


それはすでに過ぎ去った過去のことだと理解してもらう


これが、基本的に目指していることのようです。


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ここで、ゲシュタルト療法「基本的なアプローチ」についてまとめます。


(STEP1) 身体感覚に意識を向ける。


(STEP2) 特別な身体感覚を一つ選び、経験する。


(STEP3) イメージや特別な感覚が浮かび上がる。


(STEP4) そこにしばらくいると、身体感覚が動き出したり表現が始まる。


(STEP5) 身体感覚に声を与え、対話する。


(STEP6) 気づき、洞察、統合が起きる。



これだけでは分かりにくいと思いますので、興味のある方は、ぜひ本を読んでくださいね。


上記のほかにも、様々なアプローチ方法があり、状況に応じて使い分けます。


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ゲシュタルト療法は、フォーカシングこちら 参照)との共通点がとても多いです。


それは、フォーカシングの創始者ユージン・ジェンドリンが、ゲシュタルト療法から大きな影響を受けているからです。


私としては、ゲシュタルト療法フォーカシングの区別を意識せずに、その時の状況に応じた手法を、全体から選んで使っていきたいと思いました。



今日も、ありがとうございます!


皆さまにとって、明日が心温まるようなハッピー・デーになりますように



↓ゲシュタルト療法について一通り学べます。具体例も載っています。様々なワークについても学べます。

分かりやすいので、ゲシュタルト療法を学ぶ一冊目の本としてお勧めします。

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