面接の締めくくり方 (『精神対話士の人の話を「聴く」技術』で学ぶ②) | あがり症・パニック症・対人恐怖は「あるがまま」で克服できる!

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こんばんは~。


今日は、面接(カウンセリング)の締めくくり方をテーマに書いていきます。


対話が深くなって、クライエントがまだまだ話をしていたいという心理状態になっている場合についてです。


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


私は、基本的には、面接の終了時間になったら、そこで話を打ち切って面接を締めくくることが大切だと思います。


たとえクライエントが、まだまだ話をしていたいという心理状態であったとしてもです。


もちろん、カウンセラーに時間的な余裕がたくさんある場合でも同じです。


※クライエントのためにです。


その理由には


★クライエントの自己中心性(例えば、「もっとかまってほしい」という欲求)がふくれあがるのを防ぐため。


★面接の終了時間をむかえる度にカウンセラーと分離することは、人生の分離体験の練習のようなものであり、それは、クライエントが自主独立を身に付けていくのに必要なことであるため。


★時間をしっかり区切ることで、クライエントの安心感が保たれるため。


※例えば、時間にルーズになると、クライエントが「どこまでも告白させられるのではないか」等の恐れを抱く可能性があります。


★カウンセラーの疲れによる面接の失敗や、リレーションの崩壊を防ぐため。


などがあげられます。


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それでは、どのようにして面接を締めくくればいいのでしょうか?



『相手が熱心に語っている話を途中で切るのはむずかしいように思えますが、サッと幕を引くことは意外に簡単なのです。

継ぎ目なく続く話でも、前もって「そろそろ話のキリがつくかな」と思っていれば、かすかな幕引きポイントも見えてきます。』

(『精神対話士の人の話を「聴く」技術』 財団法人メンタルケア協会編著より引用)



「かすかな幕引きポイントを見極めて、サッと幕を引く」


これは、経験を重ねることで身に付けていくものなのでしょうね。


ここで、誠意をもって対応しないと、「所詮お金のためだけに話をしている」と思われかねませんので、注意が必要です。


では、どのように注意すればいいのでしょうか?



『大切なのは、話が途切れたときに、「もっと話していたい」という気持ちをきっちり伝えて、「また今度ゆっくり話をしましょう」と未来に向けた言葉で締めくくることです。』

(『精神対話士の人の話を「聴く」技術』 財団法人メンタルケア協会編著より引用)



そして、次回の面接の予約を入れてもらうことで、クライエントに、離れていても「見守られている」こちら 参照)と感じてもらえるようにしたいところです。


このあたりは、様々なケースが想定できますので、やはり経験を重ねることで身に付けていくものだと思います。


面接の締めくくり方は、面接全体の効果次回以降の流れ、そして離れているときのクライエントの精神状態や症状にまで影響すると思われますので、とても重要です。


毎回の面接において、締めくくるまで気を抜かずに、しっかりとやっていきたいと思いました。



今日も、ありがとうございます!



↓精神対話士の方だけでなく、カウンセラーや一般の方にも、とても参考になる一冊です。

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