思いやりの循環 (『セラピスト誕生』で学ぶ②) | あがり症・パニック症・対人恐怖は「あるがまま」で克服できる!

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こんばんは~。


今日も昨日に引き続き、「システムズアプローチ」について勉強しています。


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東先生と生徒さんのロールプレイの実践例を読んでいると、とても楽しそうに感じますニコニコ


生徒さん二人が、それぞれセラピスト役クライエント役をやり

東先生は、それを見ながら時々ストップをかけて、生徒さんにアドバイスをされています。


東先生が、アドバイスをしながら上手に生徒さんの気分を盛り上げていらっしゃるので、ロールプレイがとてもリズミカルに進行している印象を受けます。


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東先生のアドバイスは、ためになることばかりなのですが、その中からひとつを紹介します。



『はい、ごめんなさい。またストップです。

急ぐ必要はありません。

相談の内容に入る前でも、思いやりの循環を起こしてください。

ここに来るのに迷わなかったか、椅子の座り心地はどうか、面接の位置はどうか、室温の快適さはどうかなどなど、「質問」はいくらでもできますよ。

しつこくならない範囲で、セラピストから思いやりの姿勢を示すチャンスはいくらでもあります。

相談の中身に気をとられすぎないように。

大事なことは常に「P要素の循環」を起こそうととする意識です。

最初の一分が重要です。』

(『セラピスト誕生』東豊先生 著より引用)


※「P要素」の意味は、こちら 参照



「思いやりの循環」


いい言葉ですねニコニコ


「循環」とは、私たちが外部に発したものが、人の間を循環し、遅かれ早かれ私たちの元へ返ってくることを言います。


この場合、クライエントと一緒に、思いやりの流れの中に身を置くといった感じでしょうか。


思いやりの循環を、自分からどんどん起こしていく。

カウンセリングの現場だけではなく、日常の場面でも実行していきたいことですねニコニコ


そして、思いやりを上辺だけのものにしないためにも、やはり、自分の中のP要素 」を強化していくことが大切だと思います。



「最初の一分が重要」


確かに最初の一分が、カウンセリング全体の流れにとても大きな影響を及ぼすように思います。


そして、クライエントを思いやる質問をすると同時に、セラピストの表情や声のトーンや動作などにも気を配り、実際にクライエントに思いやりが伝わっていることが重要だと思いました。



今日も、ありがとうございます!



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