前回の続きです。
興味のない方は、ブログを閉じて下さいね。
5年生になり(5年4組)…
また、浅原君と同じクラスになりました。
浅原君は、相変わらず頭がいいし、真面目だし、何にも変わっていませんでした。
私は、やっぱり浅原君より背が高いし…
私の足の速さも、学年一になっていました。
(学年300人位)
今、思えは、お互いがお互いにコンプレックスを持っていたのかも知れません。
6年生になるまで、何故か席替えする度に、浅原君の近くになりました。
6年生の時に、私は浅原君の後ろの席になりました。
だけど…
昔の私と違って泣き虫じゃなくなったし…
浅原君も、難解な迷路を書かなくなったし…
接したいけど、接点がありませんでした。
私は、前の席の浅原君の後ろポケットにあるハンカチやティッシュなどを、引っこ抜いたりしていました。
引っこ抜く度に、浅原君が大袈裟に、
「また、やったな!」
などと、構ってくれるのが、スッゴく嬉しかったです。
毎日の帰りの会で、浅原君が「今日の反省」の時間に、手を挙げて…
「後ろの席のまひるさんが、僕のポケットからハンカチとかを引っこ抜くのでやめて欲しいです」
と、言いました。
私は「明日から気をつけま~す
」と言って、毎日していました。
![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/004.png)
好きな女の子のスカートめくりをする男子の気持ちが分かりました。
毎日、帰りの会で訴える浅原君も、真面目な顔をしながらも笑っていました。
クラスのみんなも「毎日お決まりの夫婦漫才」と笑っていました。
6年生の時のバレンタインデー…
浅原君だけにあげたかったけど…
恥ずかしくて、色んな男の子にあげて
「残ったから、浅原君にもあげる」
…って、おまけのように渡しました。
私がバラマキしたチョコを貰った男の子の中には…実は、私を好きな子もいたみたいで…
ホワイトデーの時に、お手紙つきの可愛いクッキーを返してくれた子もいました。
その子は、浅原君の大のお友達でした。
浅原君からは、ホワイトデーのお返しはありませんでした。
その代わりに
「太地の気持ちを受け取ってやって!」
と言われました。
その時に初めて…恋って言うものを知りました。
浅原君は、私の事なんて何も思ってないんだ
そう思うだけで、ポロポロ涙が出ました。
そうこうする内に、小学校を卒業しました。
太地君の気持ちには、気付かない振りをしました。