ああーあああああー
(by さだまさし 北の国から)
みなさん、ババアは静岡に生まれた訳で…
当然、初恋も静岡で迎えた訳で…
昨日の夜、生々しい初恋の思い出の夢をみたので、記憶が消えぬ内に、ここに記したいと思います。
あれは、小学校に入学した頃…
学区にある複数の保育所や幼稚園から集まった42人のクラス(1年4組)は…
不安で仕方がありませんでした。
隣の席の男の子は、幼稚園出身で、知らない子でした。(私は保育所出身)
自由画帳に、複雑・難解な迷路をいつも描いていました!
新しい環境に慣れなくて、私はいつも泣いていました。
そんな時に、いつも、隣の席の浅原君は、例の難解な迷路を私の机の上に黙って置いてくれました。
その難解な迷路を解いている内に、私の涙は止まっていました。
「キャンディー、君は笑った顔の方が可愛いよ」
by 丘の上の王子様
…のごとく、浅原君は泣き止んだ私を見て、黙って笑ってくれました。
私も笑いました。
「この迷路、ゴールに行けるの?」
「まひるさんが笑ったら、ゴールの行き方を教えてあげるね」
~今、思えば、浅原君なりの優しさだった事が分かります。
段々、後ろの席の女の子とも仲が良くなり…
彼女は、自由画帳に私の好きな「キャンディー」を描いてくれたっけ…
一学期が終わり、席替え…
浅原君との席は離れました。
その頃には、私にも友達が増えてきていましたから、余り気にもとめていませんでした。
ある男子が大声で言いました。
「浅原が、まひると席が離れて哀しいんだって!」
ドキドキ!
昔懐かしのヒューヒュー警報が皆の口から鳴りました。
私の王子様が、私と離れて哀しい?
スッゴく嬉しかったけど、皆に冷やかされるのが嫌で、
「私は、何とも思ってないもん!」
と叫びました。
何故か、涙出ちゃったけど…
そして…
「おいおい!まひるに振られて、浅原泣いてるぞ~」
冷やかされたのが我慢ならなかったのか…
何だったのか分からないけれど…
浅原君は泣き始めました。
7歳の頃…
今の子ども達とは違って、スレてない昭和の子ども…
それでも、日々、楽しい事はいっぱいあり、
そんな出来事はなかったように、月日は経ってゆき…
3学期…
席替えのくじ引き…
確か…私の隣になる子は他の子だった気がしたけど…
浅原君が、隣の席に自分の荷物を運んできました。
何だか、心が浮き立つ気持ちになりました。
入学時とは違って、沢山、おしゃべりしました。
浅原君は頭が良くて…
いつも、分からない算数を教えてくれました。
「すごいな、すごいな」
だけど…浅原君は言いました。
「まひるさんは、足が速くていいよね」
「僕よりも速い。僕は男なのにね」
「それに、僕よりも背が高いし羨ましいな」
私は、クラスの中でも身長が高い方で、それがコンプレックスだったんだけど…
わたし的には、小ちゃくて可愛い女の子になりたかったよ…
浅原君より、デッカい自分が嫌だった気がします。
そんなこんなで…
私達は2年生に進級しました。
クラス替えはなく、持ち上がりです。
4月は出席番号順だから、やっぱり隣の席は、浅原君でした。
ただただ、普通に2年生も終了し、クラス替えになり、私は3年6組、浅原君は3年1組になりました。
その後の2年は、楽しい女友達との付き合いが楽しくって…
浅原君の事を思う日々からは遠ざかりました。
PS. 猫ブログではなくてごめんなさい
ババアの思い出に付き合っていただけたら嬉しいです。