自分の行動や言葉が、結果を招いている
当たり前のことすぎて、わざわざ言葉にしなくてもよいと考えがちですが、発達特性によってこの因果関係を理解することが難しい場合があります。
またはどう行動すればよいか適切な行動や言葉が探せないなんてことも。
例えば
行動
手伝ってくれる友達に「やめて」と強く言ったら
↓
結果
友達が怒って口をきいてくれない
この結果が嫌ならば、自分の行動を変えるしかないのですが
○こだわりがあって自分のペースが第一
○完璧にやりたくて手伝われることが許せない
○「やめて」と言うのは正しいことなのになぜ言っちゃいけないのか分からない
なんてことがあると、なかなか行動を変えられません。本当に悪気なくです
だからこそ行動と結果を明確に示して因果関係があることを説明することが必要。その後、本人とよりよい行動や言葉を教えたり相談して決めておいたりすればよい。
その際に起きる本人の葛藤が大事だと思います。
相手が本人にとって価値ある人であれば、「遊びたい」「仲良くしたい」「無視されたくない」欲求は大きくなります。
自分のこだわりを少し緩めるきっかけになるのです。大好きな先生、お家の人、仲良くしたい友達がいることが成長の助けになるのですね
こだわりや認知の緩め方にも色々あって
○我慢して手伝いを受け入れる
○分担して半分は任せる
○手伝ってほしくないから優しく「手伝わなくていいよ」と言う
○「手伝ってくれてありがとう。でも自分でやりたいんだ」と言う
一気に大人が最善だと思う行動には行きつきません。でも必ず少しずつ近づいていきますから、その子のペースとタイミングを信じて働きかけ見守り続けます。
また、悪いことより、良いことからやってみるのがオススメです。
例
行動
あなたが「いいよ」って言ってあげたから
↓
結果
相手は嬉しそうにしているね
自分の行動が周囲の人に影響して、周囲の行動が自分にも影響する、跳ね返ってくる。。。そんな暗黙の了解を丁寧に教えて育ててあげればいいと私は思います。
特別支援教育は、特に丁寧に支援すればいい教育であって、特に別にする(分ける)ではない。
そんな思いが現場に浸透すると、みんながもっと気楽になると思うのですが、いかがでしょうか。
「そんなの無理よ」「理想でしょ」
と言われたらお渡しする本がコチラです。
今で言う特別支援学級に通っていた主人公のかっちゃんが、ある先生との出会いによって通常学級の中で学び力を付けていくという実話。
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今後インクルーシブ教育システムが主流となる今だからこそ読んでほしい本です。