「この子、なんだか頭が悪いんです」
そんなご相談にドキッとします。
頭が悪い
結構なパワーワードだと私は感じますが、いかがでしょうか
教員時代の癖で、この子に合った学び方さえ見つかって、本人が本気で学びたいと思えれば大丈夫という感覚があります。
例えば知能検査で境界知能と言われる全IQ80前後であっても、学校のテストや国が実施する学力到達度テストでは目標点数を優に超えるような子供が何人もいたからです。要は自分に合った学び方が分かるか否かなんじゃないかと。
オーバーアチーバーと言って、本来有している知能よりも結果が高く出る状態です。
もちろん全ての子供に当てはまるわけではないのですが、通常学級に通っていて周囲が「頭が悪い」と評価している子供の中には、認知特性に合った学び方をしていない子がいるのではないかと思っています。
では認知特性とは何か?
認知とは情報のインプット→理解→定着という頭の中で行われている情報処理のことです。(日常的な場面では物事の受け止め方や考え方という意味で使われることがあります。)
知能をどう解釈するかは様々な理論があるのですが、認知特性に合った指導方法があると言うことを多くの人に知ってもらうと
「努力不足」
「頭が悪いから無理」
などと悲しい見方による口撃や諦めが少なくなるのではないかと思っています。
この本に載っているケーキが等分できない子供たちも、認知特性の問題が大いにあると著書は考えています。
漫画にもなっているんですね
こちらは、知的障害があると思われて特別支援学級にいた主人公が、とことん寄り添って指導してくれた先生との出会いから通常学級でリーダーシップをとるまでに成長したという実話↓
認知特性の本↓
どの本も認知特性を理解すると学びやすくなること、認知は育てることができるという観点で書かれていることが希望です