理由がまったく分からない別れ方をさせられてしまった人は、
その人にとって相手を失ったことが悲しいことなのではなく、
もう二度と誰も信じられなくなることが悲しいことなのです。
「どうせ私なんか」という、“どうせ思考”を持ったり、
「自分だけが一人ぼっちで孤独なんだ」と考えたりもして、
自分自身にも嘘をつきながら生きていくかもしれません。
私たちは、過去に起こった出来事に対してよりも、
そのときの自分に貼り付けたイメージに影響を受けたり、
事実ではなくイメージに苦しんでしまいやすいものです。
しかし、悲しい人を卒業していく人もたくさんいます。
その人たちは、相手を恨むことを放棄することから始め、
経験者しか知りえない痛みを共有できる人に変心します。
体験の捉え方ひとつで人生は変わってしまうものですし、
心を痛めた体験は、人に対する優しさの糧になるのです。
自分に上手な嘘をつくよりも、自分を信じてあげましょう。