心理カウンセラーの藤木ミホです。
カウンセリングにおいて、カウンセラーは、あることに注意を払いながら、クライアントのお話に耳を傾けています。
あることとは、「クライアントの信念(ビリーフ)」です。
信念(ビリーフ)を簡単に言うと、その人の世界観、信じていること、思い込みのことです。
たとえば、ことわざを自分の信念にしている方がおられます。
次のことわざを聞いたことがあると思います。
・渡る世間に鬼はなし
・人を見たら泥棒と思え
この2つのことわざは、どちらも正解ですが、どちらも世の中の一面だけを切り取って表現している内容です。
世の中には、いい人もいれば、そうでない人もいるというのが現実です。
ただ、どちらのことわざを自分の信念にするかで、その人の他人に対するオープンさは変わってきます。
「渡る世間に鬼はなし」という信念を持っていると、新しい人間関係や知らない人に対して、心を開くことに抵抗はないでしょう。
しかし、「人を見たら泥棒と思え」という信念を持っていると、新しい人間関係や知らない人に対して、たやすく心を開くことはないでしょう。
それが良いか悪いかという話ではありません。
ただ、このように、信念は、人の感じ方や思考、行動に影響を与えるのです。
カウンセリングにおいて、クライアントが抱える問題は、クライアントの信念に由来する可能性があります。
ですので、カウンセラーは、クライアントのお話を聴きながら、クライアントの信念に注意を払うのです。
さきほどお伝えしたように、カウンセラーは、クライアントのお話を聴きながら、クライアントの信念に注意を払います。
では、この聴き方を出来るようになるためには、どのような訓練をすればいいのでしょうか?
私がおすすめする訓練方法を一つお伝えします。
その方法とは、著名な人の言葉などを用意して、その人の「信念(ビリーフ)」を見つけてみるという訓練方法です。
次の画像の言葉をお読みください。
マイクロソフト創業者、ビル・ゲイツさんの言葉ですね。
では、この言葉から、ビル・ゲイツさんの信念は何かを探してみましょう。
信念はこうかもしれないと思うものは、全部書き出してみるといいですよ。
では、私が見つけたビル・ゲイツさんの信念をお伝えします。
それは、「貧しいことは、過ちだ」です。
このことを踏まえて、もう一度ビル・ゲイツさんの言葉をお読みください。
生まれたときに貧しいのは
あなたの過ちではないが
死ぬときに貧しいのは
あなたの過ちである
ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)
いかがでしょうか?
やはり、「貧しいことは、過ちだ」という信念をお持ちなのだと思います。
2023年のフォーブス誌の記事によると、ビル・ゲイツさんの総資産は、1,040億ドル(約13兆7,300億円)でした。
この資産から想像すると、「貧しいことは、過ちだ」という信念と一緒に、「過ちは犯してはならない」という信念も持っていそうですね。
日本のことわざに、「貧乏難儀は時の回り」という言葉があります。
意味は、貧乏して困難に合うのは、時の巡りあわせだから悲観する必要はないですよという意味です。
ビル・ゲイツさん、「貧しさは、過ち」
日本のことわざ、「貧乏は、巡り合わせ」
並べてみると、さらに見えてくるのは、ビル・ゲイツさんは、「貧しさは、過ちで、本人の責任」という信念を持っている可能性です。
ビル・ゲイツさんは、貧しさは、時の運や環境に起因するのではなく、その人に起因するものという信念を持っているのかもしれません。
このように、著名な人の言葉から、その著名人の「信念(ビリーフ)」を見つけていく作業を行うと、カウンセリングの実力がつく訓練になります。
カウンセラーを目指す方には、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。
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