心理カウンセラーの藤木ミホです。

 

私は、開業カウンセラーを目指す方のための養成講座を開催しています。

 

その講座内で、カウンセラーを目指すにあたって、読んでいただきたい本をご紹介することがあります。

 

その本は、『自分の「異常性」に気づかない人たち/西多昌規著』です。

 

今日のブログは、この一冊をご紹介したいと思います。

 

 

自分の「異常性」に気づかない人たち

 

自分の「異常性」に気づかない人たちとは、どのような人物を指すのでしょうか?

 

本の帯に一部が書かれていますので引用します。

 

・強すぎる被害妄想

 

・しつこい他者攻撃

 

・いくら人を傷つけても罪悪感がない

 

なぜ、この本をご紹介するのかというと、カウンセリングには、上記のような人たちと関係を持ったことで、とてもしんどい思いを抱えている方が来られるからです。

 

カウンセリングには、自分の「異常性」に気づかない人たちではなく、その被害にあってしんどい方が来られることが多いのです。

 

そんなクライアントが、カウンセリングにおいて、素朴な疑問をカウンセラーの前で口にされることがあります。

 

「なぜあの人たちは、あんなことをするのでしょうか?」

 

そうした疑問にお応えしていくためにも、この本はとても役立ちます。

 

自分の「異常性」に気づかない人たちが、カウンセリングに来られることは、ほとんどありません。

 

「自分の言動がおかしなことになっているのでは?」

 

という視点が欠けているので、自分の心を見つめるためにカウンセリングを依頼しようという発想を持たないからです。

 

自分の「異常性」に気づかない人たち/もくじ

 

『自分の「異常性」に気づかない人たち』の著者、西多昌規さんは、精神科医で医学博士です。

 

しかし、この本は一般向けに書かれていますから、とても読みやすいと思います。

 

アマゾンから本の紹介ともくじを引用しますね。

 

強すぎる被害妄想、執拗な他者攻撃、異様なハイテンション、他人をふりまわすサイコパス……


それは許容できる異常性なのか、治療介入すべき異常性なのか?


精神科医である著者が診察室で出会った、さまざまな「自分の異常性」に気づかない人たちを取り上げ、その心の病理と対処法を明らかにする。


診察でのエピソードを通じて、医師の苦悩や精神医療の問題点を浮き彫りにする。

<目次より>
はじめに 正常か異常かの境界線
第1章 強すぎる被害妄想
・郷里からの不安な知らせ
・カレーライスの嫌がらせ?
・変わり果てた母と実家
・自己防衛と否認
・治療経過
・もうひとつの病魔

第2章 自分の異常性に気づく機能「病識」とは何か
・「自分の異常性」への気づき、「病識」
・「病識」の系譜学
・現代精神医学は「病識」を軽視している
・芥川龍之介の統合失調症への疾病意識
・妄想と現実「二重」の世界

第3章 「不安に取りつかれた人」の病的な心理
・キャリア官僚が犯した〝深刻な〞凡ミス
・凡ミスが動機の自殺未遂
・救急病棟での問答
・本人が望まない精神科入院へ
・うつ病「三大妄想」と蝕まれた病識
・健康を偽装する「匿病」の心理
・治療の後日譚

第4章 「寝なくても平気」「俺すげぇ」異様なハイテンションは病気か
・症例検討会で
・不機嫌な病棟生活
・波瀾万丈の人生
・突然の自死表明
・自殺は理性的な判断か?
・薬剤を思い切って切る
・見過ごされがちな双極性障害

第5章 なぜ人を傷つけても心の痛みが一切ないのか
・入院依頼
・突然の入院延期
・初対面
・医者への説教
・毎朝の長い苦情と家庭崩壊
・あくことなき他者批判
・逸脱行動
・強制退院
・巧みな自己正当化と被害者への変身

第6章 威嚇と攻撃、見落とされた認知症
・外来での大騒動1
・外来での大騒動2
・一時的な収束
・脳卒中?脱水?
・規則正しすぎる生活
・ケース・カンファレンス
・再度の院内トラブル
・転院
・追い詰められる高齢者たち

第7章 「悪気がない」という異常性
・わたしは発達障害?
・独特の思考と行動の傾向
・心理検査をしてみたが
・本人にどう告げるか
・どこまでが個性なのか
・現代社会とアスペルガー的特性

第8章 「死にたい」は狂言か、本気か
・当直医泣かせの常連電話
・主治医の苦悩
・救急部での傍若無人
・うかがいしれない家庭の薄幸
・父性の欠如、母性の過剰
・予期せぬ結末
・手厚い医療体制の落とし穴

エピローグ 今後の課題

 

カウンセリングの仕事をしていると、クライアントのお話を聴く中で、「この話はすべて妄想かもしれない」と思う瞬間があります。

 

その時に、カウンセラーとしてどのように対応すべきかも、この本を読むことで見えてくるかもしれません。

 

また、医療現場で、「医師はどのように対応しているのか?」ということも知ることができます。

 

その意味でも、カウンセラーを目指す方に役立つ内容の本です。

 

クライアントを苦しめる人たちの姿をあらかじめ知っておくことは、将来の仕事で必ず役に立つと思います。

 

カウンセラーを目指す方には、ぜひ一度手に取っていただければと思います。

 

 

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最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

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