心理カウンセラーの藤木ミホです。
カウンセラー開業をすると、必ず持ち込まれるテーマの一つに、「子どもの不登校」があります。
実際、私のカウンセリングにも、不登校のテーマが寄せられる回数が年々増えてきています。
それだけ不登校は、昔と比べて多くなっているのです。
この不登校に対して、一般的には、「子どもが学校に行けば問題がなくなり、家族は円満になる」という考え方をする方が多いように思います。
ですので、世の中には、「どうやって学校へ行くように仕向けるか」というメソッド的なものが溢れています。
文部科学省のホームページも、適切な登校刺激について書かれた部分があります。
しかし、カウンセリングでは、上記のような考えをすることばかりではありません。
カウンセリングでは、もっと他の見方をすることのほうが多いのです。
その他の見方とは何でしょうか?
今日のブログは、カウンセラーを目指す方に、不登校に対してのカウンセリングにおける視点を一つお伝えしたいと思います。
不登校に対して、カウンセリングにおける視点を一つお伝えするために、「炭鉱のカナリア」の話をお伝えします。
炭鉱のカナリアとは、もともとは英語表現です。
「like a canary in a coal mine」
という表現を、日本語訳したものが炭鉱のカナリアです。
昔、アメリカやイギリスの炭鉱では、作業のため地下の穴へ入る時、列の先頭の炭鉱夫がカナリアを入れた鳥かごを持っていきました。
炭鉱での作業中に、色も臭いもないような、有毒ガスが発生すると、いち早くカナリアが反応したからです。
ガスを感知する警報機がなかったころ、カナリアが頼みだったのですね。
有毒ガスが発生すると、カナリアは、さえずりをやめたり、バタバタ暴れたり、一瞬で鳥かごの底に落ちて死んだりしたそうです。
それを見た炭鉱夫たちは、急いで坑道から脱出するのです。
カナリアは、人間よりも体が小さく弱いので、少しのガスで死んでしまいます。
だから、坑道に広がり始めた無色無臭のガスにいち早く気が付いて、異常な行動をとっているのです。
不登校の子どもたちは、ひょっとするとガス漏れに気づいたカナリアのような状態かもしれません。
炭鉱に、少しずつ充満する無色無臭のガスに反応して、炭鉱のカナリアは異常な行動をとります。
子どもたちは、家庭、学校、社会など、そこに充満しつつある多くの大人が気づいていない問題に反応して、不登校という行動をとっている可能性があるのです。
もしもそうならば、子どもたちのケアを行うだけでは足りません。
家庭、学校、社会などにある、多くの大人が気づいていない問題を見つけて、対処することが根本解決になるのです。
以上が、カウンセリングで不登校の対応をするための一つの視点です。
もちろん、今日お伝えした以外にも、いろいろな視点があります。
不登校のテーマは、今、多くの方が抱えているテーマです。
カウンセラー開業後、スムーズに対応ができるように、いろいろな視点で不登校というテーマを見ていただければと思います。
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