心理カウンセラーの藤木ミホです。
カウンセラーとクライアントの関係性は、一般的に次のようにイメージされるのではないでしょうか?
・カウンセラーがクライアントに何かをしてあげる
・クライアントは、受け身でカウンセラーに何かをしてもらう
美容院とか、マッサージなどのお店と同じような感じですね。
もちろん、カウンセリングの訓練で、上記のような関係性を教わったという方もおられるでしょう。
ただ、上記のような関係は、カウンセリングの世界では少数派です。
多くのカウンセラーは、「カウンセラーとクライアントがある種の協力関係」をつくり、それを土台としてカウンセリングが進みます。
精神分析の世界では、この関係を「作業同盟」「治療同盟」と呼びます。
この精神分析とは、欧米から日本にやってきたものですが、日本人は、ある日本の文化を通して、この同盟関係を何となく知っています。
今日のブログは、カウンセラーを目指す方に、カウンセラーとクライアントの同盟関係を少しでもつかんでいただくために、ある日本文化をご紹介します。
ある日本文化とは、「茶の湯」です。
趣味が「茶道」というカウンセラーさんがおられます。
また、機会があれば、茶会に参加しているカウンセラーさんもおられます。
このようにお伝えすると、「なぜ、カウンセラーが茶道なのだろう?」と不思議に思われるかもしれません。
もしかすると、その茶道や茶会は、趣味とカウンセリングの訓練を兼ねているのかもしれません。
茶道について少し想像してみてください。
おそらく、主人が客にお茶をふるまう様子がイメージされるでしょう。
「主人は、一方的なもてなし役」
「お客は、一方的にもてなされる役」
そんなイメージです。
しかし、実は茶道は、「主客協力」して茶席の上質な時間と空間を創造しようとしているのです。
主人だけが上質な時間と空間になるように努力し、お客を満足させようとしているのではないのです。
主人はもてなす側として、お客はもてなされる側として、お互いに協力することで、素晴らしい時間と空間がうみ出されるということです。
この茶の湯の文化に直接的に触れなくても、日本人の心には、この「主客協力」するという資源(リソース)が潜在的におさまっています。
カウンセラーを目指す方は、ぜひこの「主客協力」するという資源(リソース)を活性化させることをおすすめします。
この「主客協力」するという資源(リソース)を活性化させるには、自分が茶道の世界に入ることが一番かもしれません。
もちろんそれもおすすめですが、今日は、家にでできる方法として、読書をおすすめします。
おすすめするのは、岡倉天心さんの「茶の本」です。
「茶の本」は、岡倉天心さんが、外国に日本の文化を紹介するために英文で書かれた本でした。
現在は、日本語訳もされていますし、漫画にもなっています。
おすすめを3つご紹介します。
◆漫画で読破 茶の本
あっという間に読めます。
◆茶の本/桶谷秀昭訳
こちらは、英文も掲載されている本です。
◆茶の本/夏川賀央訳
訳と言っても、現代日本語訳ですから、とても読みやすいです。
「主客協力」するとはどういうことかを掴みたいという方には、上記のどれかを手に取っていただけたらと思います。
精神分析でいうところの、「作業同盟」「治療同盟」という、カウンセラーとクライアントの関係づくりの大きな資源(リソース)になると思いますよ。
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