心理カウンセラーの藤木ミホです。
カウンセリングは、時としてものすごく大きな感動が伴うことがあります。
ただ、カウンセラーが誤解をしてはいけないことがあります。
それは、次の2点です。
・感動が大きいほど効果的なカウンセリングというわけではない
・感動が大きいほど質の高いカウンセリングというわけではない
つまり、カウンセリングの効果や質と、クライアントの感動は関係しないということです。
しかし、意図せぬ大きな感動が、カウンセリングで起こることがあります。
今日のブログは、その時に注意すべき点をお伝えしたいと思います。
大きな感動があると、クライアントは、大きなカタルシスを感じたり、心が熱くなって大きな力を得たように感じます。
ここで言うカタルシスとは、マイナスな感情の開放とお考えください。
たしかに、カタルシスを感じたり、力を得たことは間違いありません。
しかし、時々、クライアントは、その感動によってカウンセリングの目的を見失ったようになります。
そして、感動を何度も求めるようになります。
まるで感動を対象にした依存症になったようにです。
このことを、「セラピー依存」という言葉で表現することがあります。
クライアントが力強く現実を生きることができるようにとカウンセリングを行っても、感動やセラピーに対して依存的になってしまっては本末転倒です。
こんな時、カウンセラーは、カウンセリングの原点に立ち返り、クライアントとともに、カウンセリングの目的をもう一度見直すことが大切です。
もう一つ、感動的なカウンセリングとなった時に、カウンセラーが注意すべき点をお伝えします。
それは、感動によって、クライアントが子供じみた万能感でいっぱいになることがあるという点です。
簡単に言うと、クライアントが、感動によって「何でもできるさー!」という感覚でいっぱいになるということです。
この万能感は、単なる錯覚であり、興奮状態にあるだけです。
決してクライアントが力強くなったのではありません。
そして、この興奮と万能感から、クライアントは、「人生の急ハンドルを切る」という選択をすることがあります。
・無駄な大金を使う
・離婚する
・会社を辞める
・学校を辞める
などです。
しかしそれは、クライアントの周りの人からすると、好き勝手しているようにしか見えません。
興奮と万能感でいっぱいの状態で行う選択では、また新たに人生に問題が発生するするかもしれませんから、カウンセラーは注意する必要があります。
ここで、あるお寺の掲示板の言葉をご紹介します。
自由自在であるのと
好き勝手にするのは
似ているようで違う
この言葉は、カウンセリングのヒントになる言葉です。
感動的なカウンセリングによって、クライアントが好き勝手しだしたら、それはまだまだカウンセリングが続いていくことを意味します。
カウンセリングの終結において、クライアントが本当に力強くなった時、静かで落ち着いていて、自由自在な雰囲気がクライアントから漂います。
今日は、感動的なカウンセリングにおいて、カウンセラーが注意すべき点を2つだけご紹介しました。
もちろん注意すべき点は他にもあります。
ですので、カウンセラーを目指す方には、感動的なカウンセリングの注意点をいろいろとまとめておかれることをおすすめします。
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