心理カウンセラーの藤木ミホです。

 

今から20年以上前の話になりますが、「カウンセリングマインドでお話を聴く」という講座に参加したことがあります。

 

今思うと、来談者中心療法の話の聴き方を、ものすごく簡単にして、誰でもすぐできるように学べる講座だったと思います。

 

覚えている内容は、次の2点です。

 

・受容と共感が大切

 

・「十四の心」で耳を傾けて聴く

※この十四の心の意味には諸説あります

 

 

ただ、このような聴き方だけでは、カウンセリングの仕事はできません。

 

では、カウンセラーは、クライアントのお話をどのように聴くのでしょうか?

 

今日のブログは、クライアントのお話を聴くポイントをお伝えしたいと思います。

 

 

「原因」と「きっかけ」

 

クライアントは、カウンセリングに自分の問題を持ってこられます。

 

ですので、カウンセリングでは、クライアントの問題についてお話を聴くところから始まります。

 

クライアントの中には、問題がなぜ起こるのかという理由を考えて、その理由をお話になる方もおられます。

 

その時に多いのは、「この問題の原因は・・・」と、クライアント自身が原因について断定される話し方です。

 

もしクライアントから、「この問題の原因は・・・」という話が出たら、そこがカウンセラーの聴くポイントの一つです。

 

 

たとえば、次のようなお話です。

 

「私の体調不良の原因は、仕事ができない同僚なんです。」

 

 

しかし、クライアントが語る原因は、「原因ではなく、きっかけ」であることが多いのです。

 

ですので、クライアントが原因について語った時には、カウンセラーは、「それは、原因でなく、きっかけかもしれない」と一旦受け止めることが大切です。

 

 

飲酒の原因は、職場の人間関係

 

次の漫画は、「人生が一度めちゃくちゃになったアルコール依存症のOLの話」という作品です。

 

著者の体験を描いた、エッセイ漫画です。

 

 

著者は、会社の人間関係のしんどさをやわらげるために、酒を飲んで出勤するようになり、いつしかアルコール依存症を抱えるようになりました。

 

病院に行って、医師から「お酒をこれ以上やめられなければ入院ですよ」と言われて、次のように反論します。

 

「先生、私は仕事さえやめればお酒もやめられるんですよ」

 

 

「問題の原因は」という言い方ではないですが、これは著者が、アルコール依存の原因は、「会社の人間関係だ」と思っているということです。

 

この漫画を全編読むとわかるのですが、著者のアルコール依存症は、会社の人間関係が原因なのではなく、会社の人間関係がきっかけで生じただけなのです。

 

原因が本当に会社の人間関係なら、その仕事をやめれば、アルコールと縁が切れるはずです。

 

しかし、著者は、退職してもなお、お酒を飲み続けます。

 

 

このように、クライアントは、「この問題の原因は、これだ!」という持論を持っておられることがあります。

 

しかし、原因とされることは、単に「きっかけ」に過ぎないことが多々あるのです。

 

ですので、カウンセリングを進めるにあたってカウンセラーは、クライアントの「この問題の原因は・・・」というお話に注意深く耳を傾けることが大切なのです。

 

カウンセラーを目指す方には、この聴くポイントを覚えておいていただければと思います。

 

 

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最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

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