心理カウンセラーの藤木ミホです。

 

カウンセリング手法や流派ごとに、カウンセラーとクライアントの座る位置はさまざまです。

 

私の場合は、人形を用いたカウンセリングを行うことが多いので、その時は、クライアントと大きなテーブルを挟んで向かい合わせに座ります。

 

 

カウンセリングにおいて、カウンセラーとクライアントの座る位置は、機能面から決まってくるようなこともあります。

 

しかし、そもそもはカウンセリング手法それぞれの考え方が反映されて、望ましい着座位置が伝えられています。

 

また、各カウンセリング手法で、もっともカウンセリングが効果的であるように、望ましい着座位置が研究されています。

 

今日のブログは、カウンセラーとクライアントの座る位置について、精神分析医であるフロイト博士の例をご紹介したいと思います。

 

 

隠れ身(かくれみ)という考え方

 

精神分析医のフロイト博士の場合、クライアントはカウチ(寝椅子)に横たわり、カウンセラーは、クライアントから見えない位置に座ります。

 

イメージ的には、次の画像のような感じです。

 

このようにクライアントの視界に入らないように座ることを「隠れ身」と呼びます。

 

 

隠れ身は、カウンセリングの進行にあたって、クライアントの心が伸び伸び動くようにという考えからです。

 

また、隠れ身によって、カウンセリング空間やクライアントに対するカウンセラーの生身の人間としての影響を最小限にしようとしているのです。

 

フロイト博士の精神分析では、このような考え方から、クライアントから見えない位置にカウンセラーが座るようになったようです。

 

 

ちなみに、カウンセラーの着座位置については、正しいか間違っているかという考え方はありません。

 

大事なのは、「何を目的に、その位置に座るのか?」という点だからです。

 

 

フロイト博士の仕事部屋

 

精神分析医としてのフロイト博士の、実際の仕事部屋の様子をご紹介します。

 

次の画像がそうです。

 

 

 

左がフロイト博士ご本人です。

 

右側がカウチで、こんもりしたところがクライアントが頭をのせるところです。

 

このこんもりの山が遮って、カウンセリング中のフロイト博士を、クライアントは見ることができません。

 

クライアントが、より自分の内面に意識を向けることができるように配慮した配置になっていますよね。

 

さらにもう一枚、画像をご覧ください。

 

 

この一角で、フロイト博士は精神分析を行っていたのですね。

 

 

さて、今日のブログは、カウンセラーとクライアントの座る位置は、「より質の高いカウンセリングを提供するために考えられている」ということをお伝えしました。

 

考え方が違うと、カウンセラーとクライアントの座る位置は変わってくるのです。

 

かといって、理論にとらわれることで、逆にカウンセリングがうまくいかないこともあります。

 

様々な着座位置とその考え方を知りつつ、カウンセリングの現場では、臨機応変にカウンセリングに効果的な着座位置を見つけていくのがいいでしょう。

 

カウンセラー開業を目指す方には、ご自身の手法では、どのような着座位置が望ましいかを一度お考えいただければと思います。

 

 

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最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

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