心理カウンセラーの藤木ミホです。
カウンセリング講座に参加すると、聴きなれない言葉を聴くことが多くなります。
その中でも、「心のプロセス」という言葉をよく聴くようになります。
プロセスとは、過程、経過の道筋という意味ですから、心のプロセスとは、「心の経過の道筋」ということができます。
また、心のプロセスには、カウンセリングを受けることではじまる、「心の回復の経過の道筋」もあります。
さらに、人が何かショックを受けるような出来事に遭遇したことではじまる、「出来事の消化の道筋」もあります。
このように、心のプロセスについては、いろいろな研究成果があります。
今日のブログは、その研究成果の中から、有名な心のプロセスを2つご紹介したいと思います。
心のプロセスで有名なのは、精神科医エリザベス・キューブラー・ロスさんの、「死の受容モデル(悲嘆のプロセス)」だと思います。
死の受容モデルとは、人が自分の死を受け容れていく次の5段階のことを言います。
第1段階:否認と孤立(denial & isolation)
第2段階:怒り(anger)
第3段階:取り引き(bargaining)
第4段階:抑うつ(depression)
第5段階:受容(acceptance)
これらを簡単に解説します。
第1段階:否認と孤立
「うそだ!」
「何かの間違いだ!」
と認められない。
第2段階:怒り
「何で私がこんな目に!」
と怒る。
第3段階:取り引き
神様など大いなる存在に対し
「助けてくれるなら~します」
と取引しようとする。
第4段階:抑うつ
「何をやっても無駄なんだ」
と悟り、うつ状態に入る。
第5段階:受容
静かに穏やかに現実を受け入れる。
このような心のプロセスを知っていることをおすすめするのは、それがカウンセラーがクライアントの心の状態をつかむヒントになるからです。
また、それによってどのような支援が必要かが見えてくるからです。
もう一つ、心のプロセスをご紹介します。
さきほどは、自分の死を受け容れていく心のプロセスをご紹介しました。
次は、大切な誰かを亡くされたなど、喪失を経験された方の心のプロセスをお伝えします。
【第1段階】ショック期
涙やため息が止まらない
喪失を認められない
感情が麻痺する
【第2段階】故人の事が頭から離れにくい時期
食欲が湧かない
何をしても楽しくない
故人の事ばかり考える
罪の意識を感じる
【第3段階】回復期
つらさを感じずに過去の事を思いめぐらす事ができる
物事への興味が戻ってくる
こちらも同じく、このような心のプロセスを知っておくと、クライアントの心の状態をつかむヒントになり、それによって必要となる支援が見えてきます。
このように、心のプロセスを研究した成果はたくさんあります。
その研究の成果をたくさん知っておくと、カウンセリングの現場で役立ちます。
ただし、知っておいていただきたいことが2点あります。
1点目
心のプロセスは、直線的に進むとは限らない。
心のプロセスは、進んだり戻ったりするものなのです。
2点目
説(研究の成果)はあくまで説である。
だから全人類にあてはまるわけではありません。
心のプロセスを知っておくことは大事ですが、カウンリングを行うときは、クライアントごとに心のプロセスは違ってくるということも知っておいてください。
そのうえで、心のプロセスを活用していただければと思います。
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