心理カウンセラーの藤木ミホです。

 

カウンセラーを目指す方は、講座などで訓練を積んでいくと思います。

 

その講座の訓練以外にも、将来のカウンセリングの仕事を見据え、自主的に訓練に取り組まれる方も多くおられます。

 

私は、そんな方々に、「探偵ナイトスクープ」というテレビ番組の視聴をおすすめしています。

 

ただ視聴するだけの受け身な方法と思われるかもしれませんが、確実にカウンセリングの仕事に役立ってくれるのです。

 

そのようなことから、当ブログでは、これまでにも探偵ナイトスクープからの学びどころをいくつかご紹介しております。

 

今日のブログも、探偵ナイトスクープの名作の中から、カウンセリングの学びどころをお伝えしたいと思います。

 

 

亡き母が作った5年前の角煮を食べたい/2018年1月26日放送

 

依頼内容を簡単にお伝えします。

 

東京都の女性(25)からの依頼。

 

私は「豚の角煮」が大好きなのだが、我が家の冷蔵庫に入っている「5年前に冷凍した角煮」を食べたい。

 

見た目はもう真っ白で食べられるかどうか分からないが、どうしても食べたい。

 

その角煮は、5年前に他界した母が、くも膜下出血で倒れた当日に作ったもの。

 

つまりそれは「最後の母の味」。

 

どうか私に美味しく「5年前に冷凍した角煮」を食べさせてもらえないだろうか。

 

依頼者の女性は、その後、母の角煮を、捨てることも食べることもできずに、冷凍したままにしておいたそうです。

 

 

依頼者の女性は、「たぶん自分の中でちょっとずつ消化ができていると思うんですけど。。。」と竹山探偵に話します。

 

依頼者の女性は、朝大学への出かけに、お母さんから今晩何が食べたいかと聞かれ、「角煮」と答えます。

 

講義が終わり帰宅すると、ふらふらになったお母さんを見つけ救急車を呼びます。

 

依頼者の姉は熊本に嫁ぎ、父は海外赴任中で、頼れる家族はいませんでした。

 

大学生の依頼者が、たった一人でお母さんの危機を支えようとします。

 

大学から帰宅した時も、お母さんの病院から一旦帰宅した時も、鍋に角煮があることは気付いたそうです。

 

しかし、食べる気になれず冷凍したまま5年が経過したのです。

 

5年の間に、お父さんが、冷凍庫の角煮を処分しようかと依頼者に何度かたずねます。

 

しかし依頼者は、そのままにしてほしいと言い、お父さんも角煮をそのままにしていたそうです。

 

お父さんは、娘(依頼者)の心にとって、角煮が特別な意味になっていることを、どこかで分かってくれていたのでしょう。

 

そして、その角煮を食べるため、探偵ナイトスクープが選ばれたのです。

 

 

想像力を磨くために

 

カウンセラーを目指す方は、次の2点について想像してみてください。

 

 

・角煮を冷凍し続けたことの意味

 

・角煮を食べることの意味

 

 

実は、この2点を想像することが、カウンセラーとしての学びとなります。

 

 

私が想像するに、依頼者は、ある日突然他界されたお母さんの死を、受け容れることができなかったのでしょう。

 

お母さんは、事実、他界されています。

 

しかし依頼者は、どうしても心理的に受け容れることができず、その停滞した心理は、冷凍庫で凍りついたお母さんの角煮に重なっていったのかもしれません。

 

やがて5年の歳月が流れ、当時大学生だった依頼者は社会人となります。

 

その日々の中で、依頼者の心は、自然にお母さんの死を受け容れるほうへ少しずつ変化していったのでしょう。

 

 

このようなことから、角煮を食べることの意味は、

 

・お母さんの死を受け容れること

 

・お母さんの突然の死という出来事を消化すること

 

ということが想像できると思います。

 

 

依頼者は、番組中に竹山探偵からの「食べてないわけは?」という質問に、「悲しくて」と答えています。

 

この答えの背景には、「大きな悲しみを受け容れられない」「大きな衝撃を消化できない」という意味があり、角煮が食べられなかったのでしょう。

 

 

探偵ナイトスクープに依頼するタイミング

 

もう一点、これからカウンセラーを目指す方に注目していただきたい点があります。

 

その点とは、依頼者が探偵ナイトスクープに依頼をしたタイミングです。

 

それは、お母さんの死から5年経ったタイミングであり、依頼者があの日よりも成長し大人になり力強くなったタイミングでもあります。

 

言い換えると、お母さんの突然の死という大きな出来事を、受け容れ消化できるようになったタイミングといえます。

 

カウンセラーを目指す方の中に、「大きな悲しみを抱えた方の依頼が来たらどうしよう」という不安を感じる方がおられます。

 

しかし、不安になる必要はありません。

 

基本的に、依頼をする側(クライアント側)に、受け容れ準備が整ったときに、カウンセリングの依頼もやってくるものだからです。

 

そのことは、今日ご紹介した、「亡き母が作った5年前の角煮を食べたい」という依頼内容からもお分かりいただけると思います。

 

また、今日ご紹介した、「亡き母が作った5年前の角煮を食べたい」という依頼は、カウンセラーにとって学べる点がまだまだたくさんあります。

 

カウンセラーを目指す方には、ぜひご覧いただきたいと思います。

 

 

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最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

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