心理カウンセラーの藤木ミホです。
もう15年前くらいだったと思います。
テレビの情報番組で、「愚痴きき屋」という仕事が紹介されていました。
話を聴いてほしい人、愚痴を言いたい人などから電話がかかってきて、それを愚痴きき屋さんが共感しながら聴くというお仕事でした。
利用者が増えてきている人気のサービスとして紹介されていたように記憶します。
愚痴きき屋さんは、カウンセリングとは違い、自分を見つめなおす、心のケアや癒し、問題解決や気づき、人生の変容などを、目的にしていない仕事のようでした。
とにかく愚痴を話してもらうこと自体が目的で、それに付随して気持ちがスッキリしたらなおよいというのが、愚痴ききのプロの仕事のようでした。
誰かに愚痴だけきいてほしいという方は多いでしょうから、私は、愚痴きき屋さんは伸びる仕事かもしれないなと思ったものです。
ただ、カウンセラーと愚痴きき屋さんには、仕事内容に共通した点があります。
今日のブログは、この点からカウンセラーの仕事内容とは何かをお伝えしたいと思います。
結論から言うと、カウンセラーと愚痴きき屋さんとの共通点は、「ノージャッジメント」でお話を聴くという点です。
ノージャッジメントという状態を知っていただくために、参考となる漫画をご紹介します。
ある漫画家の方が、「子育てがしんどい」とぼやいたときのまわりの反応をまとめた内容です。
いかがでしたでしょうか。
「子育てしんどい」という愚痴に対して、「好きで産んだんでしょ」と怒る、呆れる、笑うなどした方々は、ジャッジをする状態で話を聴いています。
そのようなジャッジをするのではなく、ありのままを見つめるのがノージャッジメントの状態です。
漫画では、さいごに共感が上手な方が登場し、「それはしんどいよね‼」と共感してくれます。
それによって、漫画家の方は、ガス抜きができ、子どもへの愛情の再確認ができ、さらに子育てを乗り切る力を見出しています。
この漫画からも分かるように、愚痴きき屋さんは、共感的に愚痴を聴くことで、愚痴を言っていた人が、今より楽に元気になることを目指しておられるのでしょう。
この点は、カウンセリングでも同じですね。
では、愚痴きき屋さんの仕事とカウンセラーの仕事で違う点はどこでしょうか?
もしも、私が上記の漫画家さんのカウンセリングをお引き受けすることになったら、カウンセラーとしてどんな仕事をする可能性があるかを考えてみました。
カウンセラーとして、漫画の内容で気になったのは、「自分に対してジャッジが激しい人を選択してわざわざ話をしている点」です。
つまり、漫画家さんは、
・自分に対して攻撃的なコミュニケーションをとる人
・自分に対して上からものを言う人
・自分のことを大切にしてくれない人
このような人たちを無意識に選んで、しんどい体験を話そうとしているかもしれないのです。
そして、次のような点も考えます。
・無意識に、わざわざ自分を傷つけようという衝動はないだろうか?
・無意識に、自分を傷つける人とつながろうとする行動パターンを持っていないだろうか?
このようにも考えて、もしそうなら、この点をテーマにカウンセリングをお引き受けするのではないかと思います。
以上のような、問題の根本を見つめることはカウンセラー特有の仕事であり、愚痴きき屋さんがやらない仕事領域です。
これからカウンセラーを目指す方は、カウンセリングと近い仕事内容を調べてみると、カウンセラーとして自分がやるべき仕事内容がはっきりしてきます。
今日のブログを、その参考にしていただければと思います。
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