心理カウンセラーの藤木ミホです。
「カウンセラーにとって、必要な資質とは何ですか？」
というご質問をいただくことがあります。
・やさしい心？
・勉強熱心さ？
・体力や健康？
・柔軟性？
もちろん、これらも大事です。
しかし、これら以外に大事な資質があります。
今日のブログは、特に民間カウンセラーとして開業を目指す方にとっての必要な資質、必要なのにあまり語られることのない資質についてご紹介します。
※民間カウンセラーとは、国家資格や公的資格を持たずに、主に民間で開かれるカウンセリングのトレーニングを経て、カウンセリングの仕事をする人の総称です。
民間カウンセラーとして開業を目指す方にとって必要な資質、必要なのにあまり語られることのない資質とは何でしょう？
それは、次の画像が教えてくれています。
開業を目指す民間カウンセラーにとって必要な資質とは、
「実際のカウンセリングの仕事の中で成長する」
という力です。
ただし、間違ってはならないことがあります。
それは、カウンセラーの成長のために、クライアントの問題やカウンセリングの機会があるのではないということです。
カウンセラーは、どのようなカウンセリングにも全力で取り組み、自分の能力を出し切ります。
その中で、カウンセリングの奥義ともいうべき技術や境地を、少しずつつかんでいきます。
心理学者の河合隼雄先生の本に、カウンセラーとしての成長を強いられた、あるクライアントのケースが載っていました。
そのクライアントは、「私を治そうとしないでください。」と、河合隼雄先生にリクエストしたというのです。
河合隼雄先生は、そのクライアントのカウンセリングを通して、あらためてカウンセリング自体、そして自分というカウンセラー自身を見直すことになったそうです。
国家資格や公的資格を持たない、民間カウンセラーが、開業カウンセラーとして活躍されているのを不思議に思ったことはないでしょうか？
民間カウンセラーは、国家資格や公的資格を持っていないので、カウンセリングの実力がすべてです。
つまり、資格の権威や威力がないところで、自分の実力だけで仕事をしているのが民間カウンセラーなのです。
民間カウンセラーは、開業後、全力でカウンセリングに取り組むことを通して、カウンセリングの実力をどんどん磨いていくのです。
民間カウンセラーは、資格の後ろ盾のない中で、実践で鍛えられた存在なのです。
このことを、カウンセラーになる前に私に教えてくれた漫画があります。
それは「北斗の拳」です。
北斗の拳は、ラオウとの決着がついたあたりで読むのをやめている方が多いようですが、ぜひその続きの修羅の国編まで読んでいただきたいと思うのです。
そこには、北斗神拳がなぜ最強の拳法なのかが描かれています。
そしてその理由は、民間カウンセラーが活躍できている理由、事業を継続できている理由と同じなのです。
ケンシロウは、北斗神拳から分派した北斗琉拳の使い手カイオウと死闘を行います。
戦いの結末は、ケンシロウと北斗神拳の勝利に終わります。
あるシーンで、北斗神拳の強さの理由を、ケンシロウは次のように言います。
北斗神拳は戦場の拳
千変万化する
戦いの中にこそ
その奥義をみいだしたのだ！！
※北斗の拳24巻41ページから引用
戦場の拳、つまり、北斗神拳は、伝承者や拳法家自身が、実戦の真っ只中で奥義を見出すということです。
北斗神拳には、優れた基礎応用の型や技がありますが、それらにはあえて未完の部分があるのです。
戦いの相手や環境、状況にあわせて、基本の型や技を駆使する時、そこに奥義が生まれるというのが北斗神拳の強さなのです。
つまり、北斗神拳は伝承者や拳法家自身が、戦いの中で柔軟に変化させてゆく拳法だというわけです。
実戦の中で奥義を見出すためには、実戦の中で拳法家自身が成長していく必要があります。
この北斗神拳の在り方と、活躍する民間カウンセラーの在り方は同じなのです。
・実践の中で成長する在り方
・実践の中で奥義を見出す在り方
つまり、これらがあまり語られない、民間カウンセラーに必要な資質です。
これから民間カウンセラーを目指す方は、ぜひこれらの資質が必要になると覚えておいていただければと思います。
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