心理カウンセラーの藤木ミホです。
カウンセラーとして仕事をしていくと、「居場所がない」という問題を抱えるクライアントに出会うことになります。
居場所がないとは、家族、社会、職場、趣味のコミュニティなどの枠組みから外れていく心理的なパターンを指します。
この居場所がないという問題に、カウンセラーが対応に困る点があります。
その点とは、せっかく来られたクライアントが、カウンセリングという居場所、枠組みからも外れていこうとすることがあるのです。
ですので、カウンセラーを目指す方は、この「居場所がない」という問題への対応をしっかりと習得しておく必要があります。
では、居場所がないクライアントというのは、具体的にどのような人物像なのでしょうか?
今日のブログは、その人物像を知るヒントとして、「居場所がない」という問題を抱えた主人公らが登場するアニメ映画をご紹介したいと思います。
ご紹介するのは、2007年に公開された、時代劇のアニメ映画「ストレンヂア無皇刃譚(むこうはだん)」です。
ストレンヂアとは、ストレンジャーのことです。
つまり、異邦人、よそ者という意味です。
作品は、殺陣(たて)のシーンがとても素晴らしく、カウンセリングの勉強でなくても、面白くご覧いただけると思います。
主人公の声を、元TOKIOの長瀬智也さんが担当されていて、その点も当時話題になったように記憶します。
主人公の名前は、「名無し」です。
作中ずっとそう呼ばれます。
主人公「名無し」は、浪人ですが、刀を封印している「奇妙な男」として描かれます。
映画タイトルのストレンヂアは、「奇妙な人物」という意味でもあるのです。
主人公の名無しは、名前も、出身も、年齢も一切不明の男です。
ただ、本人の昔話から、父母との別れを体験しながら、大陸から日本に渡ってきたことがわかります。
この「名無し」の瞳の色は金色で、髪の毛は赤色です。
作中では、「名無し」が地毛の赤い髪を植物の汁で黒に染めるシーンがあります。
国、文化、家族あらゆる居場所をなくし、かといって日本に居場所を見出すこともできず、さまよっている男が「名無し」なのです。
孤児となって日本にたどり着いた名無しは、生きるために剣術を身につけ、大名に仕官し戦場に出ますが、あることがきっかけで刀を封印し浪人となります。
主人公「名無し」は、仕官した大名家、侍という身分、剣術という得意技などのあらゆるものが居場所にはならず、あらゆる枠組みから外れていきます。
つまり、「名無し」は、ストレンヂア(異邦人、よそ者)なのです。
映画を通して、子どもの頃に生じた「枠組みから外れる」という心理パターンを持つことで、どのようなことがその人の人生に起きるのかを知ることができます。
その意味で、この映画はカウンセラーを目指す方におすすめできます。
ちなみに、実際のカウンセリングの場では、クライアントから、「居場所がない」とか「枠組みから外れる」とかの言葉が聞かれることはほとんどありません。
その代わりに、クライアントは次のようなことを話されます。
・高校や大学をやめたい(やめた)
・職を転々としている
・恋人との交際が長続きしない
・何度か結婚したがなぜか離婚になる
・学校の教室やサークル活動でなじめない
・打ち込んでいた仕事や趣味がなぜか続けられなくなる
カウンセラーを目指す方には、「ストレンヂア」をご覧いただき、「居場所がない」「枠組みから外れる」という問題を抱える人物像を知っていただければと思います。
そして、カウンセリングでの対応を勉強しておくことをおすすめします。
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