心理カウンセラーの藤木ミホです。
カウンセリングの講座に参加すると、カウンセラーとクライアントの関係の大切さについて学ぶと思います。
たとえば、カウンセリングを成立させるのは、「カウンセラーとクライアントという関係性が土台となる」というような内容で学びます。
また、「二重関係性の回避」という言葉で学ぶ場合もあります。
二重関係性の回避とは、「すでに何らかの人間関係があるところに、カウンセラーとクライアントという関係を重ねることは回避しましょう」という考え方です。
何らかの人間関係とは、家族関係、友人関係、恋人関係、上司部下などのことです。
この二重関係性の回避については、私が開催するカウンセリング講座でもお伝えすることがあります。
それは、二重関係を回避して、カウンセラーとクライアントという安定した関係を構築することで、質の高いカウンセリングを提供できるからです。
ところが、カウンセリングの仕事をするようになると、カウンセラーとクライアントが恋愛関係になったという話を耳にすることがあります。
では、その恋の顛末はどうなるのでしょうか?
そんな二重関係の恋愛を描いた映画があります。
カウンセラーとクライアントではなく、精神科医(精神分析医)と患者の二重関係を描いた「危険なメソッド」という映画です。
映画では、精神科医ユングさんと、その患者の女性の恋愛模様が描かれています。
女性の名前は、ザビーナ・シュピールラインさん。
ユングさんが初めて引き受けた、精神分析の患者でした。
映画「危険なメソッド」は、日本では2012年に公開されています。
現在は、ネットで配信されているようです。
あらすじをウィキペディアより引用します。
1904年。ロシア系ユダヤ人女性ザビーナが、チューリッヒにある精神病院ブルクヘルツリ(チューリッヒ大学付属病院)へ重度のヒステリー患者として運び込まれた。
29歳のドイツ人ユングはこの病院で精神科医として働いていた。
精神分析学の大家であるユダヤ人フロイトが提唱する“談話療法”に刺激を受けた彼は、受け持ち患者であるザビーナにその斬新な治療法を実践する。
ザビーナは自分自身も精神分析医になりたいと思っている。
間もなくユングは、ザビーナの幼少期の記憶を辿り、彼女が抱える性的トラウマの原因を突き止めることに成功する。
ザビーナはその自らの性的トラウマを治療者であるユングに転移し、ユングを誘惑する。
ユングはその誘惑つまり転移を受け入れてしまう。
医師と患者の一線を越えてしまった2人は、秘密の情事を重ねるようになり、ザビーナをめぐるユングの葛藤はフロイトとの友情にも亀裂を生じさせてゆく。
ユングは貞淑な妻よりも遥かに魅惑的なザビーナとの“危険なメソッド”に囚われ、欲望と罪悪感の狭間で激しく揺れ動く。
映画では、ザビーナさんを重度のヒステリー患者として描いています。
しかし、実際のところは、現在でいう「統合失調症」をザビーナさんは抱えていたようです。
さらにもう一つ映画の見どころは、師であり友であるフロイドさんとユングさんの関係の決裂に、ザビーナさんが少なからず関わっていたという点です。
もしかすると、現在のカウンセリング業界でも、似たようなことは起きているかもしれませんね。
さて、今日のブログは、カウンセラーとクライアントの恋愛についてお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?
繰り返しになりますが、カウンセリングにおいて、二重関係性を回避することはとても大切なことです。
その意味も含めて、カウンセラー開業を目指す方には、今日ご紹介した映画「危険なメソッド」を一度ご覧いただければと思います。
二重関係性が、カウンセラーやクライアント、そしてそのカウンセリングや周囲の人々にどのように影響するのかの参考になると思います。
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