心理カウンセラーの藤木ミホです。
カウンセラーを目指す方に、おすすめの自主トレがあります。
それは、「色々な人の生い立ちを知る」という学習です。
雑誌やテレビやネット上などで、著名な人が生い立ちを語っていたら、それを読んだり見たりしてください。
別にメモをしたり、切り抜いたり、録画までする必要はありません。
ただ、その時は真剣に読んだり見たりするだけです。
その積み重ねは、カウンセリングの学習においても、カウンセリングの仕事においても必ず役立ちます。
ちなみに私は、「なぜその人が、その人になったのか」という謎解きが好きでした。
そんな私が、今でも覚えているお話を一つご紹介したいと思います。
ROLLY(ローリー寺西)さんをご存じでしょうか。
「すかんち」というバンドを覚えておられる方もおられるかもしれません。
ROLLYさんは、ロックミュージシャンです。
そのROLLYさんの生い立ちが、昔、プラスミュージックという音楽雑誌に載っていました。
私はカウンセリングの学習中に、「機能不全家族」という言葉を知りました。
そのとき、はっと雑誌にあったROLLYさんの生い立ちを思い出したのです。
ROLLYさんは、インタビューで次のようなお話をされていました。
「幼稚園に入ってからようやく、うちの家はちょっと他と違うかもしれないと気づいた。」
ROLLYさんは、お父さん、お母さん、お姉さん2人の5人家族でした。
家業は電気屋さん。
お父さんとお母さんは電気店を切り盛りされていました。
ところが、店が終わるとお父さんは、自宅ではなく、その隣の家に帰宅します。
隣の家の奥さんと不倫をしていたからです。
お母さんは、仕事が終わると、ROLLYさんとお姉さんたちのいる家に帰ってきて、一緒にご飯を食べたり団欒します。
ROLLYさんは、幼少期、お父さんとはそういうものだと思って特に不思議にも感じなかったそうです。
しかし、幼稚園に入りほかの家庭の姿を知るようになってから、うちはちょっと他の家と違うなと感じるようになったのです。
さらには、休日になるとお父さんは、隣の家の奥さんとその子どもたちを車に乗せてお出かけをしていたそうです。
機能不全家族とは何かの解説を、ウィキペディアより引用します。
機能不全家族は「子育て」「団欒」「地域との関わり」といった、一般的に家庭に存在すべきとされる機能が、健全に機能していない家庭の問題を指す。
この機能不全家族において最も被害者となるのは、自らに生活力が無いため、その家庭から脱出することができない子供である。
子供は、周囲に適合しにくかったり、様々な問題を引き起こす場合がある。
このような解説を読んだとき、機能不全家族とは、どんな家庭のことを言うのかという例を知っていると理解が進みます。
私は、ROLLYさんのエピソードを思い出したことで、機能不全家族に関して具体的に一歩理解が進みました。
ROLLYさんの生い立ちと、機能不全家族の解説を照らすと、やはりROLLYさんが生まれ育った家庭は、機能不全を起こしていたといえるでしょう。
カウンセリングの学習において、教科書を読んでも理解できないことがあると思います。
それは、教科書が特別に難しいというわけでもなく、また読んでいる人の読解力が不足しているわけでもありません。
読む側に具体的な例やエピソードが不足しているため、理解が進まないのです。
ですので、カウンセラーを目指す方には、教科書の学習だけでなく、色々な人の生い立ちを知る機会を持つように心がけていただけたらと思います。
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