心理カウンセラーの藤木ミホです。

 

「カウンセリングに頑張って通ったけれど、何も変わらないんですが・・・」


もしもクライアントからこのような質問をされたら、どのように返答したらいいのでしょうか?

 

そんなご質問をいただくことがあります。

 

実際のところ、カウンセリングを何度繰り返しても、クライアントに何も変化が訪れないことがあります。


しかし、そのような状況に対しての万能の返答方法は存在しません。

 

そもそもこのような状況で、マニュアル的に返答すると、クライアントとの信頼関係がゆらぐ危険性もあります。

 

クライアントに何も変化が訪れず、そのことをクライアントに質問された時、カウンセラーは、まずは誠実に受けとめる必要があります。

 

そして、思い出していただきたいことがあります。

 

それは、クライアントは、カウンセラーへの信頼があるからこそ何も変わらないと話をされるということです。

 

ですので、カウンセラーは、その信頼をしっかりと受けとめる必要があるのです。

 

 

カウンセラーが冬から学べること

 

カウンセリングは、いつその結果がはっきりと表れるか、誰にも分かりません。

 

そのうえ心の中で起きた小さな変化が、大きく表面化するまでに時間がかかることが多々あります。

 

しかし、クライアントに目立った変化が見受けられなくても、心の中(潜在意識や無意識の中)では、カウンセリングを通して少しずつ変化が起きているものです。

 

それは、真冬の花壇のような感じです。

 

冬の花壇は、緑も花もなく、雪が積もるか、凍てた土が見えるばかりです。

 

しかし、その下では春に向けて少しずつ動きがあります。

 

人間にはその動きは見えませんし、感じ取れることはほとんどありませんが、暖かくなった春の日に突然、土を割って新芽が出てきます。

 

表面的には動きのない冬の世界も、その地下では、種が芽吹く時期を待って静かに少しずつ動いているのです。

 

この真冬の花壇の話のように、カウンセラーは、短期的な視点だけでなく、長期的な視点を持つことが大事です。

 

見えない土の下で、実は静かな動きがあるのと同様に、変化がみられないクライアントの心の中でも静かな動きが起きているのです。

 

もしクライアントが何も変わらないと話されても、カウンセラーは地面の動きを思いながら、落ち着いた態度でいることがのぞましいのです。

 

 

ランナー高橋尚子さんの言葉

 

もう一つ、クライアントに動きがない時に、カウンセラーが知っておくとよいことをお伝えします。

 

あるお寺の掲示板に、Qちゃんの愛称で知られるマラソンランナー高橋尚子さんの言葉がありました。

 

 

何も咲かない寒い日は

 

下へ下へと根を伸ばせ。

 

やがて大きな花が咲く。

 

高橋尚子

 

 

スポーツ選手として輝かしい記録をお持ちの高橋尚子さんにも、やってもやっても変化や手応えが感じられない時期を過ごされたことがあるのでしょう。

 

そして、その時に、どのように考え、未来のために何をやるのかを選択してこられた経験があるからこその言葉だと思います。

 

高橋尚子さんも、冬から学んだ方の一人かもしれません。

 

 

「カウンセリングに頑張って通ったけれど、何も変わらないんですが・・・」

 

クライアントがそんな話をされたときこそ、カウンセラーはしっかり落ち着くことが大切です。

 

そして、カウンセラーこそが、地面にしっかり足を着けて、下へ下へと根を伸ばすことを思い出していただければと思います。

 

 

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最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

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