心理カウンセラーの藤木ミホです。

 

「精神科と言えば、患者を薬漬けにするところ。」

 

そんな話を聞くことがあります。

 

かなり偏った見方で、過激な表現ですよね。

 

さて、本当にそうなのでしょうか?

 

今日のブログは、カウンセラー的な視点をお持ちの精神科医の考えが書かれた本をご紹介したいと思います。

 

 

誰がために医師はいる/松本俊彦

 

著者の松本俊彦氏は、現役の精神科医です。

 

「人のつながりが病をいやす」

 

などを、新聞などのインタビューで発信しておられます。

 

精神科と言えば、薬物療法と連想される方も多いと思いますが、松本医師は、薬よりも人のつながりを大切にされています。

 

松本医師は、「昨今の精神科医療が、睡眠薬や抗不安薬を安易に処方するために、逆に依存症を作りだしている」と発信されています。

 

また、松本医師は、お医者さんの集まりで、「精神科医は白衣を着た売人だ」と発言したことにより、同業の医師から抗議が殺到したというエピソードもお持ちです。

 

では、そんな松本医師が、薬物依存をはじめ依存症に対して、必要だとおっしゃっている「人とのつながり」とは具体的に何なのでしょうか?

 

 

本の内容

 

本の内容をアマゾンから引用しますね。

 

ある患者は違法薬物を用いて仕事への活力を繋ぎ、ある患者はトラウマ的な記憶から自分を守るために、自らの身体に刃を向けた。

 

またある患者は仕事も家族も失ったのち、街の灯りを、人の営みを眺めながら海へ身を投げた。


いったい、彼らを救う正しい方法などあったのだろうか? 

 

ときに医師として無力感さえ感じながら、著者は患者たちの訴えに秘められた悲哀と苦悩の歴史のなかに、心の傷への寄り添い方を見つけていく。


同時に、身を削がれるような臨床の日々に蓄積した嗜癖障害という病いの正しい知識を、著者は発信しつづけた。

 

「何か」に依存する患者を適切に治療し、社会復帰へと導くためには、メディアや社会も変わるべきだ

 

人びとを孤立から救い、安心して「誰か」に依存できる社会を作ることこそ、嗜癖障害への最大の治療なのだ。


読む者は壮絶な筆致に身を委ねるうちに著者の人生を追体験し、患者を通して見える社会の病理に否応なく気づかされるだろう。

 

嗜癖障害臨床の最前線で怒り、挑み、闘いつづけてきた精神科医の半生記。


[月刊「みすず」好評連載を書籍化。精神科医による迫真のエッセイ]

 

民間カウンセラーのところに、この本の中で取り上げられているような「依存症の患者」はまず来ることはありません。

 

しかし、本の中の随所に民間カウンセラーにも大切なフレーズが多々登場します。

 

たとえば、次のようなフレーズです。

 

 

・『困った人は困っている人かもしれない』ということ

 

 

・『手のかからなさ』とは、実は、援助希求性の乏しさや、人間一般に対する信頼感、期待感のなさと表裏一体のもの

 

 

 

この本を読むことで、精神科や精神科医への偏った見方は消え去り、またカウンセラーを目指すにあたっての大切なことを学べると思います。

 

カウンセラーを目指す方には、ぜひお読みいただきたい一冊です。

 

 

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最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

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