心理カウンセラーの藤木ミホです。
カウンセラーを目指す方の多くが、自分にも経験があるテーマのカウンセリングをしていきたいとお話しになります。
たとえば、自分の親子関係の経験をもとにしたカウンセリングです。
カウンセラー自身も、親から生まれて、自分の親との関係の中で生きる経験をしています。
その意味で、自分にも経験ありということで、親子関係をテーマにカウンセリング活動をスタートされる方もおられます。
ただ、親子関係のカウンセリングを行うにあたって知っておいていただきたいのは、世間の親と自分の親とは違うところがたくさんあるということです。
当然、世間の親子関係と自分の親子関係は違うものであり、起きるトラブルも違うものになります。
ですので、親子関係のカウンセリングを行うにあたっては、この点をよく理解しておくことが重要です。
次の画像は、以前にネットの掲示板で話題になっていたものです。
「もう、塾に行きたくない」
そのように言い出した子どもに対して、親が投げかけがちなセリフの12パターンが掲載されています。
※画像の下にテキストも用意しています。
「もう、塾に行きたくない」
子どもの心を開く
”能動的な聞き方”
次に紹介するセリフは親が投げかけがちなセリフの12パターンです。
１、命令
ダメよっ！！
頑張って続けなさい！！
２、脅迫
今やめたら、困るのはあなたなのよ
３、説教
悪いことは言わない。
続けるのがあなたのためになるの
４、提案
結論を急ぐことはないんじゃない？
５、理屈
塾に行くのを嫌だと思わなければいいのよ！！
６、非難
何をバカなことを言ってるの！！
７、同意
やめたければやめてもいいよ
８、辱める
あなたは、ひとつのことをやり遂げたことがないわね！
９、解釈
この間の試験の結果を気にして、そんなこと言ってるの？
10、激励
がんばってごらんなさい！！
11、尋問
何かイヤなことがあったの？
いじめられてるの？
12、ごまかし
明日になればまた気が変わるわよ
子どもが心を閉ざすセリフにも、12個も型があるのですね。
さらに、強迫と説教を合わせて発する親御さんもおられるでしょうから、親御さんにも様々な方がおられることが想像できます。
ちなみに、皆さまの親御さんは、上記のうちのどのセリフをよく発しておられましたでしょうか？
そんなことを思い出しながら、もし自分が親子関係のカウンセリングを行うなら、自分の親子関係だけでなく、世間の親子関係の典型例も知っておく必要があります。
なぜなら、それにより、多様な親子関係のテーマに対応できるようになるからです。
さきほどの画像をご覧いただいて、「では、子どもに何て言ったらいいの？」という疑問を持つ方もおられるでしょう。
どうしたらいいのかは、画像のタイトルがヒントになります。
子どもの心を開く
”能動的な聞き方”
とありますよね。
つまり、子どもに何かを言うのをやめて、能動的に子どもの言い分を聞いてみることを提案しているのですね。
”能動的な聞き方”とは、「傾聴」「アクティブリスニング」などのことです。
傾聴やアクティブリスニングは、カウンセラーのための聞き方というだけでなく、親子関係にも用いることができるのです。
カウンセリングには、親子関係に関するテーマがよく寄せられます。
それは、親子関係に悩むクライアントが世の中にはたくさんいるということです。
そんなクライアントに対応するためにも、自分の経験だけでなく、世間の親子関係の様々な例を勉強しておくことをおすすめします。
それにより、仕事の幅が広がると思いますよ。
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