心理カウンセラーの藤木ミホです。
カウンセラーを目指す方に、「どんな本を読んだらいいですか?」というご質問をよくいただきます。
カウンセラーを目指す方は、心理学やカウンセリングの専門書については、特に私が申し上げなくても、自然に読まれていると思います。
ですので、当ブログでは、勉強にもなり、かつ娯楽としても読める本をお伝えすることが多いです。
今日のブログも、カウンセリングのヒントになる本をご紹介したいと思います。
今日ご紹介するのは、「怪談」の本です。
これまでにも、カウンセリングのヒントとして、いろいろなジャンルの本をご紹介してきましたが、怪談の本は一度もご紹介したことがないジャンルです。
なぜ怪談をおすすめするのか?
それは、私が子どもの頃に読んだ昔話の怪談本が、カウンセリングの仕事に今でもとても役に立っているからです。
実は、怪談、特に幽霊が成仏する話が、カウンセリングに役立つのです。
当たり前ですが、幽霊は、生前は人間です。
その人間時代に、どうにもならない辛さを抱えて生きていたり、心残りやわだかまりを抱えたまま息絶えることで、あの世に行けずにこの世にとどまったのが幽霊です。
つまり、幽霊は、生前に心の問題を抱えて亡くなった人々だと言えるのです。
昔話として残っている怪談には、その幽霊が何かのきっかけで心の問題が解消し、成仏して終わるという話がたくさんあります。
その成仏の過程が、カウンセリングの流れによく似ているのです。
怪談の本をご紹介する前に、怪談のアニメ番組を一つご紹介します。
まんが日本昔話に登場する、「幽霊の歌詠み」というお話です。
ざっとあらすじをご紹介します。
昔々あるところに、一軒の長屋がありました。
その長屋に、入居した人がすぐ出てしまって、しょっちゅう空き部屋になる一室がありました。
「幽霊でも出るんじゃないか?」と大家さん含む3人の男性が、夜中その部屋をのぞきにいくことになりました。
すると、以前にその部屋に住んでいたおばあさんがいたのです。
おばあさんはとっくに亡くなったはずですが、幽霊となっていたのです。
おばあさんの幽霊は、囲炉裏の灰をかきながら何やらぶつぶつ言っています。
よく聞くと、和歌を詠んでいるようなのです。
しかし上の句はできているのに、下の句が思いつかないで、灰に文字を書いては消し、ぶつぶつ言っているようなのです。
3人の男は、その上の句を聴いて、思わず下の句を考え始めます。
そして、ひらめいた下の句を紙に書き、幽霊のおばあさんに見せます。
するとおばあさんの顔が満足そうににっこりとして、そしてすっと天に昇って成仏したのです。
おばあさんは、和歌が完成しないまま息を引き取ってしまったのが、心残りだったのですね。
その和歌が完成したことで満足し、死を受け入れ、成仏されたのです。
この昔話の怪談「幽霊の歌詠み」は、カウンセリングにおける「心残り」への対処法の一つのヒントになります。
また、幽霊が成仏する瞬間は、人間の心が浄化されたように晴れ渡り、心の変容が起こる瞬間とよく似ているのです。
このように、幽霊が成仏する怪談を読むことは、カウンセリングの仕事に役立っていくのです。
それでは、本題である怪談の本をご紹介します。
ご紹介するのは、三木大雲さんという日蓮宗のお坊さんが書かれた本です。
三木大雲さんは、テレビやYOUTUBEでもご活躍ですが、死にまつわる人生相談もされている方です。
その三木大雲さんの本には、現代の幽霊話がまとめられています。
そして、本におさめられた話から現代人の心の問題が見えてくるのです。
◆京都怪奇譚
活字が好きな方におすすめです。
◆怪談和尚
漫画好きはこちらのシリーズを。
幽霊や不思議なものが登場してくる話ですが、カウンセラーを目指す方には、怪談ではなく、心の問題が描かれた作品として読んでいただけたらと思います。
その視点でお読みいただくと、クライアントの内面で起こっている問題を知ることが出来ます。
それは、将来カウンセリングを行う際のヒントになると思いますよ。
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