大阪イチやさしいNLP教室のNLPトレーナーの藤木ミホです。

 

カウンセラーとして仕事をしていると、主訴が何なのかよく分からないお話を伺うことがあります。

 

カウンセリングに来られるクライアントには、困りごとがあったり、一人ではなんともならない心理的テーマがあるものです。

 

しかし、明確な困りごとや心理的テーマがないお話を聴いたカウンセラーは、対応に頭を悩ませます。

 

ただ、このようなケースは、これからカウンセラーを目指す方にはピンとこないかもしれませんよね。

 

今日のブログは、その例として、読売新聞の「人生案内」を引用してお伝えしたいと思います。

 

 

女性登用 数合わせに疑問

 

画像では読みにくいかもしれませんので、画像下にテキストもご用意しています。

 

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40代の会社員男性です。

 

昨今、「働かないおじさん」が話題になっていますが、個人的には今までの職場で、「働かないおばさん」をたくさん見てきました。

 

時代の流れに乗って、数値目標ありきで女性の採用や管理職登用を進めた結果、デメリットばかりが目につきます。

 

たとえば、連日、廊下で1時間井戸端会議をしている課長。

 

息子と同年齢ぐらいの新卒採用者の履歴書写真を見て、イケメンと大騒ぎしている部長。

 

男性社員に甘く、若い女性社員にきつく当たる役員……

 

悲惨な光景が広がっています。

 

男女問わず、能力が高い人が出世するべきだと思います。

 

しかし、数値目標の達成が優先されるような状況では、「働かないおばさん」がどんどん増えていくのは目に見えています。

 

この先、日本はどこへ向かおうとしているのでしょうか。(東京・H男)

 

40代の会社員男性が、会社の働かないおばさんの愚痴を言っています。

 

ただ、男性は直接的に業務上の被害には遭っていないようです。

 

また、会社員男性が問いかけているのは、「この先、日本はどこへ向かおうとしているのでしょうか。」ということです。

 

自分の相談ではなく、日本の将来を心配しています。

 

つまり、これが主訴のはっきりしないお話なのです。

 

 

最相葉月さんの回答

 

この、主訴のはっきりしない話に、ライターの最相葉月さんが回答されています。

 

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未来を憂える若手社員からの相談かと思いきや、中年の方からでした。

 

自分に直接的な被害が及んでいるわけではなく、どこにでもいそうな女性管理職の愚痴をこぼしています。

 

ここは居酒屋でもSNSでもないので、はけ口にされては困ります。

 

これではあなたも同じ穴のむじなですよ。

 

働かない社員の問題は今に始まったことではありません。

 

近年は女性の社会進出が当たり前になったことから、それに比例して働かない女性も目立つようになっただけです。

 

男女共同参画社会の成果であり、副作用ともいえるでしょう。

 

そもそも、彼女たちは本当に働いていないのでしょうか。

 

井戸端会議やイケメン好きは仕事の活力になっているのでは。

 

男性に甘く若い女性にきついのは、ご相談の趣旨とは違う話ですよね。

 

あなたの手紙が愚痴だと思うのは、論理一貫性を欠くからなのです。

 

日本の未来を案ずる前に、自分が本当に何に憤っているのかを明確にしてください。

 

このままでは自分の能力が生かされないと思うなら、転職なり起業なり行動に移すべきです。

 

他人を構う暇があるなら自分を磨き、仲間を集めましょう。

 

憂国の士とはそのように道を切り開いてきたのではないですか。

 

回答者の最相さんは、この投書を相談ではなく愚痴だと言っておられますね。

 

そして、「自分が本当に何に憤っているのかを明確にしてください。」とも伝えておられます。

 

 

カウンセリングならどうする?

 

上記のような、相談(愚痴)に対してカウンセリングなら何ができるでしょうか。

 

もちろん、カウンセラーによって仕事の内容は違いますから一概には言えません。

 

カウンセラーの中には、愚痴聞き屋をされている方もおられます。

 

その場合は、はけ口として愚痴を聞き続ける仕事をされるでしょう。

 

ただ、カウンセラーは愚痴聞きの仕事は、ほぼすることはありません。

 

ではその場合、カウンセリングは、どういう流れになるのでしょうか。

 

このお話は、私が過去に参加したグループカウンセリングでの出来事です。

 

ある参加者が、主訴のわからない愚痴ばかりを話し続けました。

 

グループカウンセリングの先生が、その参加者の愚痴がひと段落した時に次のように問いかけました。

 

「・・・それで、あなたの問題はなんでしょうか。」

 

 

もし愚痴ばかりの話するクライアントが来られたら、まずカウンセラーができるのはこの質問になるでしょう。

 

この質問によって、クライアントが自分の問題を話されたら、カウンセリングを始めることができます。

 

また、クライアントが、自分の問題を明確にする手伝いを希望された場合も、カウンセリングを始めることができます。

 

しかしそうではなく、愚痴ばかりを話し続けるのであれば、カウンセラーにできることはありません。

 

カウンセラーとして活動を始めたときに、愚痴ばかり話すクライアントに出会った場合は、今日のブログを思い出していただけたらと思います。

 

 

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最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

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