大阪イチやさしいNLP教室のNLPトレーナーの藤木ミホです。
カウンセリングには、クライアントが今現在抱えている問題が持ち込まれます。
その問題によっては、クライアントの過去を振り返っていく必要が生じることがあります。
ただし、やみくもにすべての過去を振り返るわけではありません。
カウンセリングでは、
・現在の問題と関わっている過去
・問題からの解放のために振り返るべき過去
これらに意識を向けることになります。
ですので、カウンセラーを目指す方は、現在の出来事とつながりを持った過去について考える癖をつけていただくと、将来の仕事で役に立ちます。
昔、私がカウンセリングの指導をいただいた講座があります。
そのカウンセリング講座には、カウンセラーを目指す方だけでなく、自分の内面を見つめるために参加している方も多くおられました。
また、その講座には、私より若い方たちがたくさん集まっておられました。
年齢的には30歳前後くらいの方たちでした
その若い参加者の方々の中で、「爪を噛む癖」が治らないという方が数人いました。
爪を噛む癖は、専門用語で「咬爪症(こうそうしょう)」と言います。
咬爪症をお持ちの方は、
「ボロボロの指先がみっともない」
「人前でやってしまって恥ずかしい」
「傷からの感染症が怖い」
などと悩みつつも、どうしても噛んでしまうと困っておられました。
いつでも噛むわけではなく、ストレスが重なった時に、気がつくと噛んでいるのだそうです。
ボロボロの指先のケガのため、皮膚科に行ったり、漢方薬局に行ったりして出費になるとおっしゃっていました。
また爪を噛まないようにネイルサロンに行ったり、手袋をしたり、いろいろするけれど、癖がとまることがなかったそうです。
ところがある日、咬爪症を抱える方が、カウンセリング講座の中で「あれ?これ自分のことです。」と言い出した授業がありました。
それは、赤ちゃんの頃にお母さん、お父さんが実践したある育児法についてでした。
咬爪症を抱える方々は皆、「抱き癖がつかないように育てた」と、両親から聞かされていたのです。
抱き癖がつかないようにとは、赤ちゃんが、抱っこを求めて泣いても喚いても抱っこしないということです。
かつて、泣くたびに抱っこしていては赤ちゃんが泣いてばかりになるから、赤ちゃんが泣いても喚いても、両親は抱っこしないでおくという育児方法があったのです。
次の画像は、さいたま市祖父母手帳からの引用です。
今と昔の育児方法の違いが分かりやすく記されています。
赤ちゃんが抱っこを欲しがるのは、安心を求めてのことです。
また上記の画像に記されている通り、抱っこによって、自己肯定感や人への信頼感も育ちます。
咬爪症を抱える方々は、赤ちゃん時代に、十分な安心を感じないで育っている可能性があるのです。
またたっぷり抱っこされた人々に比べて、自己肯定感や人への信頼感も感じにくいかもしれません。
ひょっとすると、ストレスも感じやすく、心の安心感が少なくなると爪を噛む可能性があるのです。
咬爪症が、赤ちゃん時代に十分に抱っこしてもらえなかったから起きているならば、カウンセリングでできることはたくさんあります。
今日お伝えしたように、現在起きている問題は、関連する過去を振り返ることで、解決の糸口が見えてくることがあります。
カウンセラーを目指す方は、普段から現在の出来事とつながりのある過去について考えてみる癖をつけてみるといいですよ。
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